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バイアグラやシアリスが保険適用される7つの条件を徹底解説【医師監修】

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バイアグラやシアリスが保険適用される7つの条件を徹底解説【医師監修】

2022年4月より、バイアグラシアリスといったED治療薬が保険適用の対象となることが、厚生労働省より発表されました。
しかし、無条件で保険が適用されるわけではないため、注意が必要です。

今回は、バイアグラシアリスが保険適用される7つの条件を徹底解説します。
ED治療薬の使用を検討している方は、しっかり理解しておきましょう。

※当クリニックで行うED治療は自由診療であり、保険診療は行っていません

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バイアグラ、レビトラ、シアリスなどのED治療薬を取り扱っています。

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保険適用でED治療薬の処方を受けられる

医者に相談する

保険適用が認められた場合、70歳未満の方であれば治療費(薬代)は3割負担です。
保険が適用される診療のことを、保険診療といいます。

一方で、保険が適用されない診療のことを自由診療といいます。
自由診療では治療費の補助が一切出ないため、患者が治療費を10割負担しなければなりません。

日本国内では、2022年4月のED治療薬の保険適用が実施されるまで、ED治療薬は無条件で自由診療でした。
現在では、条件さえ満たせば原則3割負担でED治療薬の処方を受けられます。

バイアグラやシアリスの保険適用が認められた背景は少子化対策

日本がバイアグラやシアリスの保険適用を認めることとした主な目的は、少子化対策です。
子供を作りたくてもEDが原因で性行為がうまくいかない方に対し、不妊治療の治療費軽減を目的として、バイアグラやシアリスを保険適用することとなりました。

言い換えれば、不妊治療以外でのED治療薬の処方は、保険適用とはなりません。
あくまで不妊治療目的であることが大前提です。

そのほか、バイアグラやシアリスが保険適用として認められるには、いくつかの条件を満たす必要があります。

バイアグラやシアリスが保険適用になる7つの条件

指を指す医者

保険診療でバイアグラやシアリスの処方を受けるには、以下の7つの条件をすべて満たす必要があります。
不妊治療目的でED治療を検討している方は、ぜひチェックしておいてください。

ED治療薬が保険適用になる7つの条件

  1. 医師は原則として泌尿器科で5年以上の経験が必要
  2. 不妊症の治療を受けている医療機関と情報共有できる
  3. ED診療ガイドラインに従いEDと診断されている
  4. 本人またはパートナーが過去6ヶ月以内に不妊治療を受けている
  5. 1回の診療につきタイミング法の1周期分かつ4錠以下
  6. 繰り返し投与の期間は原則として6ヶ月以内の制約がある
  7. 処方の備考欄に保険診療の旨が記載される

※参考:不妊治療で使用される医薬品の保険給付上の取扱いについて

条件①医師は原則として泌尿器科で5年以上の経験が必要

保険適用でバイアグラやシアリスの処方を受けるには、泌尿器科で5年以上の経験を有する医師から診療を受ける必要があります。

近隣に該当の医師がいないなど特別な事情がある場合には、例外的に保険適用となるケースもあります。

条件②不妊症の治療を受けている医療機関と情報共有できる

バイアグラやシアリスの保険適用を受けるには、不妊治療の一環であることが前提です。
その証明のためにも、不妊治療を受けている医療機関と情報共有し連携する必要があります。

なお、「不妊治療を受けている」と嘘をついて保険適用してもらうことはできません。

条件③ED診療ガイドラインに従いEDと診断されている

関連学会が作成した勃起不全に関するガイドラインに従い、EDと診断されなければ保険適用にはなりません。
日本性機能学会と日本泌尿器科学会が編集した「ED診療ガイドライン」には、以下のようにEDが定義づけられています。

「Erectile Dysfunction(ED:勃起障害/勃起不全)とは:満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか,または(and/or)維持できない状態が持続または(or)再発すること

EDと医師が判断して診療録に記載することで、バイアグラやシアリスの保険適用を受けられます。

条件④本人またはパートナーが過去6ヶ月以内に不妊治療を受けている

本人またはパートナーが過去6ヶ月以内に不妊治療を受けており、その旨を診療録と診療報酬明細書の摘要欄に記載しなければ、保険適用とはなりません。

具体的には、一般不妊治療管理料あるいは生殖補助医療管理料に係る医学管理を受けていることが条件です。
管理料とは、医師による診察や指導などの医学的管理により発生する点数を指します。

過去6ヶ月より前の不妊治療履歴しかない場合は保険適用の対象とはならないため、注意してください。

条件⑤1回の診療につきタイミング法の1周期分かつ4錠以下

保険適用の場合、ED治療薬の処方量には制約があり、1回の診療につきタイミング法の1周期分かつ4錠以内と定められています。

タイミング法とは、妊娠しやすい最適なタイミングを予想して、その時期に性行為を行う方法です。

条件⑥繰り返し投与の期間は原則として6ヶ月以内の制約がある

保険適用でのED治療を行う場合は、原則として6ヶ月以内の制約があります。
しかし、継続の必要性があると医師が判断した場合には、繰り返し投与期間の延長が可能です。

投与期間が延長になった場合は、継続の必要があると判断した理由や初回処方の年月が、診療録と診療報酬明細書の摘要欄に記載されます。

繰り返しの投与が認められたとしても、継続期間は初回処方から1年以内と定められています。

条件⑦処方の備考欄に保険診療の旨が記載される

該当するED治療薬を保険適用にて処方してもらう場合、処方箋の備考欄に保険診療である旨が記載される点を理解しておきましょう。

バイアグラやシアリスの保険適用に関する注意点

注意する医者

前述の通り、バイアグラやシアリスの保険適用を受けるハードルは決して低くありません。
そのほか、あとでトラブルに発展しないためにも、以下の保険適用に関する注意点も押さえておきましょう。

保険適用のED治療薬に関する注意点

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性行為が目的の保険適用は認められない

前述したように、ED治療薬の保険適用は不妊治療が前提です。
単に性行為を目的とした場合、バイアグラやシアリスの処方を受けることは可能ですが、保険適用の対象とはなりません

不妊治療と偽って処方を受けることもできないので、注意しましょう。

保険適用されると医療費明細書に処方の履歴が残る

保険適用されるということは、医療費明細書に処方の履歴が残ることを意味します。
ED治療薬を使用していることが家族にバレたくないという方は、注意が必要です。

自由診療であれば、治療費はすべて自己負担にはなりますが、医療費明細書には記載されないため、バレるリスクは減ります。

ED治療薬のジェネリックは保険適用の対象外である

ED治療薬の中で保険適用されるのは、先発医薬品のバイアグラとシアリスのみです。

バイアグラジェネリックやシアリスジェネリックといったED治療薬のジェネリック医薬品は保険適用の対象外と覚えておきましょう。

ただし、当クリニックにおいては、バイアグラジェネリックの価格はバイアグラの約3〜5割のため、保険適用の場合に匹敵する安さといえます。
ED治療薬の保険適用と併せて、ジェネリック医薬品の活用も視野に入れてみてください。

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保険適用の対象となるED治療薬の品目と費用一覧

保険適用の対象となるED治療薬と、その費用を以下に示します。
なお、当クリニックではバイアグラ錠とシアリス錠を取り扱っています。

対象のED治療薬

薬剤名 用量 1錠あたりの費用相場
バイアグラ錠 25mg 1,200円~1,600円
50mg 1,400円~2,000円
バイアグラODフィルム 25mg 700円〜1,500円
50mg 1,000円〜1,800円
シアリス錠 5mg 約1,400円
10mg 1,400円〜1,800円
20mg 1,500円〜2,000円

※当クリニックでは、「バイアグラODフィルム」の処方をしていません

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費用を抑えたいならED治療薬のジェネリックも選択肢に

バイアグラジェネリックの外箱

費用を抑えたい場合は、ED治療薬のジェネリックを選択肢に入れておくとよいでしょう。

当クリニックでは、バイアグラジェネリック25mgの価格(260円~)がバイアグラ25mgの価格(1,200円)の約8割であり、保険適用した場合と比較しても手頃な価格です。

一方で、当クリニックで処方しているシアリスジェネリックの価格は、先発医薬品のシアリスと同程度です。

以下に、当クリニックで取り扱っているED治療薬のジェネリックの品目と費用一覧を示します。

当クリニックで扱っているED治療薬

薬剤名 用量 1錠あたりの価格
バイアグラジェネリック 25mg 260円~380円
50mg 680円~750円
レビトラジェネリック 10mg 940円~1,250円
20mg 1,300円~1,400円
シアリスジェネリック 10mg 780円~1,100円
20mg 1,000円~1,200円

※税込み
※初診と再診で価格が異なります

まとめ〜バイアグラの保険適用は不妊治療が前提となる点に注意〜

今回は、バイアグラやシアリスといったED治療薬が保険適用になる7つの条件を紹介しました。

保険適用を受けるには、不妊治療目的であることが前提です。
7つの条件をすべて満たす方は、保険適用での処方について医師に相談をしてみましょう。

保険適用の条件を満たさない場合は自由診療で処方してもらうか、ジェネリックの使用を検討してみてください。
品目によってはジェネリックにすることで約3〜5割の節約ができます。

保険適用になるかどうかわからない方は、病院やクリニックに相談をするとよいでしょう。

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