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うつ病で性行為できない男性の特徴とは?ED(勃起不全)との関係も【医師監修】

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うつ病で性行為できない男性の特徴とは?ED(勃起不全)との関係も【医師監修】

うつ病になり、性行為のときに勃起しづらくなったと感じる男性は多いです。

性行為に支障をきたす場合、ED(勃起不全)に該当する可能性があります。
うつ病やEDは放置しても改善する見込みが少ないため、できるだけ早い対処が必要です。

今回は、うつ病が引き金となり発症するEDの種類を紹介します。
うつ病で性行為できない男性によく見られる特徴や具体的な対処法も解説するので、うつ病やEDの改善を目指したい方はぜひ参考にしてください。

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うつ病で男性が性行為できないのはED(勃起不全)の一種

うつ病に悩まされる男性

うつ病をきっかけに勃起時の硬さや持続力が低下して性行為に支障をきたす場合、ED(勃起不全)に該当する可能性があります。

ED(勃起不全)は、以下のように定義されています。

満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られない、または(and/or)維持できない状態が持続あるいは(or)再発すること

EDと聞くと、加齢とともに勃起機能が衰えることをイメージする方もいるかもしれません。
しかし、原因が何であろうと勃起機能の低下で性行為がうまくいかないのであればEDといえます。

例えば、うつ病によって性的欲求が低下し性行為がまともに行えない場合も、EDに該当するのです。
うつ病になってから性行為がうまくいかないと感じる方は、EDを併発している可能性があると認識しましょう。

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うつ病とED(勃起不全)の関係

うつ病とED(勃起不全)の関係について説明する医師

うつ病によって引き起こされる可能性があるEDは、主に以下の3つです。

うつ病と関連性のあるED

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それぞれのEDで発症の原因が異なります。
当てはまりそうな項目がないかどうか確認してみましょう。

心因性ED

心因性EDとは、うつ病をはじめとした精神的な要因によって引き起こされるEDを指します。

うつ病の原因に関しては解明されていない点も多いですが、一説によれば脳の神経伝達機能が低下した状態といわれています。

一方、勃起とは、脳が受けた性的刺激が神経を通して伝達されることで生じる現象です。
そのため、うつ病になると性的刺激の伝達機能がうまく働かなくなり、EDに至ると考えられます。
通病で性欲がわきにくくなるのも、神経伝達機能の低下によるものです。

心因性EDはうつ病に限らず、日常的なストレスや性行為に対するプレッシャーなどによっても生じます。

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妻だけED

「妻だけED」とは、妻と性行為するシチュエーションに生じる心因性EDの一種です。
妻だけEDは、下記のようなタイミングで発症しやすくなります。

うつ病と併発しやすい「妻だけED」の要因

  • 結婚して夫婦関係へと変化した
  • 妻との性行為にストレスを感じる
  • 子作りに対するプレッシャーがある

大きなライフスタイルの変化によって精神的なストレスを受け、うつ病を発症するケースは珍しくありません。
その場合、うつ病とともに上記の「妻だけED」の要因が重なり、性行為がうまくいかない可能性があります。

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薬剤性ED

薬剤性EDとは、特定の医薬品を服用した際の副作用によって生じるEDのことです。
うつ病の治療に用いる抗うつ剤なども、薬剤性EDの原因となり得ます。

しかし、EDを改善しようと自己判断で抗うつ剤の服用量を減らすのは、かえってうつ病を悪化させる危険な行為です。
服用量の減少を検討する場合は、担当の医師に必ず相談しましょう。

抗うつ剤の服用量を減らせないのであれば、後述するED治療薬と抗うつ剤を併用することで、うつ病とEDの治療を並行して進められます。

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うつ病で性行為がうまくいかない男性によく見られる特徴

ストレスを感じる男性

うつ病で性行為がうまくいかない男性には、いくつか共通点があります。

うつ病の男性によく見られる特徴

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上記の特徴に当てはまっている方は、精神が不安定になりうつ病を発症する可能性が高まります。

結果としてEDを誘発し、そのストレスでうつ病をさらに悪化させるという悪循環に陥る恐れもあるため、これを機に自身の考え方や行動を振り返ってみましょう。

男性ゆえに周囲への相談に抵抗がある

うつ病は性別によらない疾患ですが、男性特有の要因で発症するケースもあります。
男性はプライドの高さから、家族や医師にさえも相談を避ける傾向にあるのです。

家庭を持っている方であれば、妻や子供を支えなければならないプレッシャーも大きいでしょう。
そんな中で、仕事の愚痴や不満を正直に打ち明けられる男性は少ないものです。

結果として周りに相談できないまま一人で悩み続け、ストレスが蓄積しうつ病を発症してしまいます。
場合によっては辛さに耐えきれず、自殺に追い込まれるケースもあります。

真面目な性格で自分を追いつめてしまう

真面目で責任感が強い性格の方ほどストレスを抱え込みやすく、うつ病になりやすいといわれます。

もちろん、真面目であることにはメリットもあるため、悪いことではありません。
しかし、頑張りすぎた結果うつ病になってしまえば、働き続けることも難しくなります。

周囲から真面目な性格と言われたことがある方は、うつ病やEDになりやすい気質かもしれないと認識しておきましょう。

仕事のパフォーマンスが低下する

うつ病になると行動の気力がわかなくなり脳の働きも悪くなるため、仕事のパフォーマンスが低下します。

大きなミスをして上司から怒られれば、うつ病はますます悪化するでしょう。
朝決まった時間に起きられず遅刻や欠勤が重なれば、減給など処分を受ける可能性もあります。

頭が働かなくなり思考力や気力が低下したと感じる方は、うつ病を発症しているかもしれません。

イライラによる家庭崩壊などのリスクが高まる

仕事で発散しきれないストレスを家庭に持ち帰り、妻や子供にぶつけることで、家庭崩壊に至るケースもあるでしょう。
子供に対して心の傷を負わせるだけでなく、離婚の危機にも直結します。

夫婦関係が悪化すれば、まともに性行為できるような精神状態ではないでしょう。
こうした家庭状況がストレスとなり、さらにうつ病を悪化させる悪循環に陥ることも考えられます。

男性がうつ病を引き起こす主な原因

ケンカ中のカップル

男性がうつ病を引き起こす主な原因は、以下が挙げられます。

男性がうつ病を引き起こす主な原因

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上記は、うつ病だけでなくEDそのものの原因でもあります。
当てはまっている方は、うつ病とED双方のリスクが高いと理解しておいてください。

パートナーとの関係性悪化

パートナーとの関係性は今後の人生を大きく左右します。
関係性が悪化することは、精神的に大きなストレスとなるでしょう。

不仲な関係が続きストレスが慢性化すれば、うつ病になる可能性も十分考えられます。
まともなコミュニケーションが取れていないなど、不健全な関係が長期化している場合は、互いに話し合う時間を確保するなどの対処が必要です。

性行為の失敗経験

性行為の失敗経験がうつ病に繋がるケースもあります。

男性の多くは、プライドが高いという特徴があります。
「早漏でパートナーを満足させられなかった」「性行為中に萎えてしまった」といった失敗経験は、男性の心に大きなショックを与えるでしょう。

一度失敗すると「次もうまくいかなかったらどうしよう…」という心理が働き、ますます消極的になってしまいます。
自信がない状態というのは、それだけで大きなストレスになり得るため、結果としてうつ病を発症することがあるのです。

日常的な強いストレス

日常的に強いストレスを受けている場合も、うつ病を発症しやすいといえます。

「仕事が思い通りにいかない」「上司と合わず人間関係に不満がある」といった環境で働き続けるのは辛いでしょう。
また、昇進や転職、結婚といった環境の変化のタイミングでは大きなストレスが生じます。

イライラやモヤモヤといった気持ちをうまく発散できていない場合は、ストレスが溜まっており、うつ病のリスクが高まっているといえるでしょう。

男性更年期障害(LOH症候群)

男性更年期障害(LOH症候群)とは、40代〜50代以降に多い疾患の一つです。
男性ホルモンの顕著な減少により、不安感の増大や性的欲求の低下といった症状が見られます。

男性更年期障害の症状が原因で、うつ病を併発するケースも少なくありません。
うつ病になると男性ホルモンが低下し、男性更年期障害がさらに悪化するという悪循環を引き起こします。

男性更年期障害とうつ病のいずれも、男性ホルモンを減少させ性的欲求を低下させることから、EDを発症するリスクを高めます。

うつ病で性行為がうまくいかない男性におすすめのセルフケア7選

身体を動かす男性

うつ病で性行為がうまくいかないときは、以下に示したセルフケアの取り組みがおすすめです。

7つのセルフケア

  1. 勇気を出して他人に相談する
  2. 軽く身体を動かす
  3. 健康的な食生活を取り入れる
  4. お酒やタバコを控える
  5. コーピングレパートリーを増やす
  6. ストレス要因を紙に書き出す
  7. うつ病やEDへの理解を深める

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うつ病のストレスを解消する取り組みが、ひいてはEDの改善に繋がるでしょう。
ぜひ参考にしてみてください。

①勇気を出して他人に相談する

男性は周囲に頼ることに慣れていない方が多いですが、辛いときこそ勇気を出して相談してみてください。
うつ病は、自分一人で思い悩むほど悪化するものです。

誰に相談すればよいかわからない方は、家族や信頼できる上司、職場の産業医の中から親身になって話を聞いてくれそうな人を選んでみてください。

気軽に相談できそうな人が見当たらなければ、SNSでうつ病に関する発信をしている医師のアドバイスを取り入れたり、同様にうつ病で悩んでいる人を見つけたりするのもよいでしょう。

「自分は一人ではない」とわかるだけでも、心は軽くなるものです。

②軽く身体を動かす

身体を動かすことは、うつ病の改善に役立つと期待されています。
うつ病患者は、リラックス効果をもたらすセロトニンの分泌が減少しているといわれています。

一方で、軽く運動すると、体内でセロトニンが分泌されることから、うつ病が改善に向かう可能性があるのです。

厚生労働省によれば、身体を動かすことで様々な疾患を治療・予防することは「運動療法」と呼ばれています。

まずは簡単なウォーキング程度で問題ないので、無理のない範囲で生活に運動を取り入れてみましょう。

③健康的な食生活を取り入れる

健康的な食生活として、和食を取り入れるのがおすすめです。

うつ病の方は葉酸(ビタミンB群の一種)、トリプトファン、鉄分といった成分が不足しており、うつ症状の誘発に繋がっているといわれています。
これらの栄養は、以下をバランスよく取り入れた食事から摂取できます。

うつ病の改善に繋がる食事の例

  • 主食(玄米・全粒粉パンなど)
  • 主菜(肉・魚・大豆など)
  • 副菜(野菜・きのこ類など)

一方で、ソーセージなどの加工肉や糖分を多く含む食事は、栄養バランスが偏る原因となるためできるだけ避けてください。

健康的な和食生活を意識的に続けることで、うつ病の改善に一歩近づくはずです。

④お酒やタバコを控える

お酒やタバコは、いずれもうつ病を悪化させる要因となります。

アルコールは、リラックス効果があるため問題ないと考える方もいるかもしれません。
しかし、酔いからさめたときの反動でうつ病が悪化する恐れがあるのです。

抑うつ剤を服薬している場合は、アルコールとの相互作用を引き起こす危険性もあります。
アルコール依存に陥ってしまうと、長期にわたってうつ病が治りにくくなるため、うつ病の方はお酒を控えましょう。

また、タバコがうつ病を悪化させることも知られています。
喫煙者は、非喫煙者よりも不安やうつ病のリスクが70%も高いことが報告(※1)されているのです。

お酒もタバコも中毒性があるため、うつ病を長期化させないためにも禁酒・禁煙を心掛けましょう。

※1 参考:Smokers at increased risk of depression and anxiety

⑤コーピングレパートリーを増やす

コーピングとは、ストレスを避けたり軽減したりするための考え方や行動のことです。
つまり、コーピングレパートリーとは、自分だけのストレス解消レパートリーを指します。

適切なストレス解消法は人によって異なります。
自分だけのコーピングレパートリーを作り、ストレスを感じたときすぐに実践できる状態にしておきましょう。

コーピングレパートリーの例

  • 他人に相談する
  • 軽く運動する
  • たっぷり睡眠を取る
  • 1人カラオケで熱唱する
  • 感情をありのまま書き出す
  • アロマを焚いてリラックスする
  • 猫の動画を見て癒やされるなど

前述で紹介した「勇気を出して他人に相談する」「軽く体を動かす」といった内容もコーピングの一つなので、積極的に取り入れてみてください。

しかし、「暴飲暴食する」など、自分の心身に悪影響を与えるような内容は、長期的に見てうつ病を悪化させる原因になります。
あくまでストレスを解消するための前向きな行動を、コーピングレパートリーとしてピックアップしましょう。

⑥ストレス要因を紙に書き出す

頭に浮かんだモヤモヤを紙に書き出すことをジャーナリングといいます。
1日数分以上のジャーナリングを取り入れるだけでコルチゾールというストレスホルモンが減少するだけでなく、頭の中がスッキリします。

日記と異なり、現在頭に思い浮かんでいる感情や思考をそのまま言葉にするのがポイントです。
仕事やプライベートで不満に感じていることがあれば、その内容をありのままに書き出しましょう。

また、指先でペンを動かしながら文字を書くという行為は、脳を活性化させます。
パソコンやスマートフォンではなく、紙とペンを取り出して今日からジャーナリングの習慣を始めてみましょう。

ただし、ネガティブな感情を言語化することで、かえってうつ病が悪化する可能性も考えられます。
ジャーナリングの途中で気分が悪くなった方はすぐに中断し、身体を休めてください。

⑦うつ病やEDへの理解を深める

うつ病やEDへの理解を深めることも、セルフケアの一つです。
人間は未知のものに対して、恐怖を抱く性質があります。
うつ病やEDといった用語のみを聞くと、必要以上に不安が強まるケースも多いでしょう。

一方で、うつ病やEDの原因・正しい対処法を知っておけば、過度に恐れる必要はなくなるため、不安感は和らぐものです。

前述のとおり、うつ病は主に精神的なストレスの蓄積によって気力や性的欲求が低下する疾患です。
抗うつ剤など適切な処置を受けることで、少しずつ改善に向かっていきます。

うつ病はEDを誘発することがありますが、同様に適切な対処を実施すれば性行為できる状態になります。

不安を強く感じている場合、単に知識不足というケースが多いのです。
疾患について正しく理解しておくだけで、いくらか不安が和らぐでしょう。

うつ病から生じるEDの治療方法

うつ病によってEDが発症している場合、適切な治療方法は以下の2つです。

うつ病から生じるEDの治療方法

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疾患を長引かせないためにも、正しい治療方法をしっかりとチェックしておきましょう。

ED治療薬で勃起力を高める

薬を服用する人

性行為の数時間前にED治療薬を服用しておくことで、うつ病であっても勃起時の硬さや持続力を高められます。

過去に勃起力不足や中折れなどで性行為を失敗し心因性EDを発症した方は、ED治療薬で勃起力の改善が期待できます。
安心して性行為に臨めることで、うつ病の原因となるストレスの緩和にも繋がるでしょう。

なお、うつ病の治療によく用いられる抗うつ剤などとED治療薬は、一緒に飲んでも問題ありません。
ただし、念のためお薬手帳の内容を医師に共有しておくとよいでしょう。

性行為がうまくいかないことがストレスになっている方は、EDの改善によってうつ症状も改善に向かう可能性があります。
ED治療薬の処方を希望する方は、お近くの泌尿器科やED専門外来を受診してみてください。

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うつ病を根本的に治療する

うつ病の治療について説明する医師

うつ病がEDの主要因である場合、うつ病を根本的に治療することでEDも改善に向かうと考えられます。
一定の期間はかかりますが、うつ病が完治すれば抗うつ剤もED治療薬も必要なくなる可能性が高いです。

うつ病を完治させるには専門医の指示に従い、抗うつ剤の服用や心理カウンセリングといった治療を根気強く続けることが大切です。

※当クリニックでは、うつ病に関する治療を行っていません

まとめ〜うつ病で性行為がうまくいかない男性は専門医に相談を〜

うつ病で性行為がうまくいかない場合は、ED(勃起不全)に該当する可能性があります。
特に性格が真面目な方や気分が安定しない方は、うつ病とEDを併発しやすい状態にあるといえるでしょう。

性行為に支障をきたしている場合はED治療薬を服用しつつ、うつ病の治療を並行して進めるのも手です。

うつ病もEDも珍しい疾患ではありません。
早めに対処すれば治る可能性は高まります。
うつ病やEDにお悩みの方は一人で思い詰めず、勇気を出して一度専門医に相談してみてください。

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スタッフより

スタッフ

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いかがでしたでしょうか、参考にはなったでしょうか?

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一人で悩まず、まずはご相談ください。

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