皆さんは「性嫌悪症(性嫌悪障害)」という疾患をご存知でしょうか。
性嫌悪症はその性質上、長期間性行為から遠ざかりやすくなるため、セックスレス状態に陥ることが多々あります。
本来、仲は良いはずなのに妻やパートナーとの関係が悪化してしまう原因になってしまうのです。
人によっては、浮気や離婚の原因になることもあります。
今回は、性嫌悪症の症状や原因、治療方法などについて解説します。
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性嫌悪症(性嫌悪障害)とは?
性嫌悪症(性嫌悪障害)とは、性行為を含む、性的な行為全般に対して激しい嫌悪感や不快感を抱いてしまう疾患のことで、精神障害(精神疾患)の一種とされています。
生殖活動や性行為に支障をきたすため、性機能障害(Sexual Dysfunction:SD)の一種とされることもあります。
しかし、自慰行為(マスターベーション)はできる方が多いため、恐怖症に類似した疾患とも言えます。
性嫌悪症は、性別や年齢に関係なく発症することがあります。
男性の場合は、主に妻やパートナー(彼女や恋人、愛人)など性的伴侶(セックスパートナー)に対して症状が現れます。
性行為を含む、性的な行為全般に持続的、または反復的に激しく嫌悪感や不快感を抱き、回避しようとするのが特徴です。
ただし、症状の程度には個人差があります。
性行為に限らず、性的な視線を向けられたり、性的な表現をするだけでも嫌悪感や不快感を覚える方がいます。
もちろん、妻や彼女など特定のパートナーに限らず、そもそも女性自体が受け入れられなくなる性嫌悪症の方も一定数存在します。
近年では、性行為に関心がなかったり、性行為に嫌悪感や不快感を抱いている男女が増加傾向にあることが厚生労働省の調査でわかっています。
一昔前までは、性嫌悪症は女性に多く見られる疾患と考えられていましたが、最近では男性でも多く引き起こされる疾患として認識されるようになってきています。
妻に対する性嫌悪症が悪化し、セックスレス状態に陥った結果「妻だけED」と呼ばれる男性も増加してきています。
性嫌悪症の原因
性嫌悪症の原因は人によって様々です。
性嫌悪症を発症する主な原因は、以下の通りです。
性嫌悪症の原因
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性的なトラウマ
性的なトラウマが原因で性嫌悪症を発症することがあります。
性的虐待や性的暴行の被害にあった経験があると、それがトラウマとなり、性行為などの性的な場面でその時の記憶がフラッシュバックすることがあります。
そういった暴力や痛みの記憶によって、性行為などに対して恐怖心を抱くようになり、性嫌悪症を発症してしまうことがあるのです
性的暴行などに限らず、性行為の際に性交痛による痛みの経験があったりしてもトラウマとなり、性嫌悪症に繋がることもあります。
また、物理的な暴力や痛みだけでなく、言葉によってもトラウマとなる場合があります。
身体的特徴(陰茎の形や大きさ、勃起機能、臭いなど)について罵られたり、暴言を吐かれることでもトラウマになりえます。
性嫌悪症の原因となりうる性的なトラウマは人によって様々です。
以下の様な事でも性嫌悪症の原因となりうるので覚えておきましょう。
性嫌悪症の原因となりうる性的なトラウマ
- 浮気
- 死産
- 人工妊娠中絶
- 性交痛
- 性的虐待
- 性的暴行(強姦体験など)
- 性的暴言
- etc...
ED(勃起不全)
ED(勃起不全)が原因で性嫌悪症を発症することがあります。
男性の場合、EDを発症していると性欲が薄れていき、最終的に性行為などの性的な行為から遠ざかってしまう傾向があります。
「どうせ勃起しない」と思ってしまうと性行為自体に興味がなくなり、嫌悪感さえ抱いてしまうようになることがあるのです。
結果的にセックスレス状態や性嫌悪症に陥りやすくなってしまいます。
挿入障害
挿入障害が原因で性嫌悪症を発症することがあります。
挿入障害とは、腟に陰茎が入らなかったり、挿入時に痛みを伴い性行為ができなくなる疾患のことで、女性の性機能障害の一種です。
不安や恐怖心など精神的なことが原因で性行為ができなくなる症状も挿入障害の一つです。
一昔前は、「腟痙攣(ワギニスムス)」とも呼ばれていました。
特に、女性の場合、挿入障害の症状の一つである性交痛(性交疼痛障害)のある方は、性行為自体に嫌悪感や恐怖心を抱きやすくなります。
男性の視点から見た場合でも、相手の女性が挿入障害を抱えていると性行為から遠ざかりやすくなってしまいます。
結果的にセックスレス状態や性嫌悪症に陥りやすくなってしまうのです。
オルガズム障害
オルガズム障害が原因で性嫌悪症を発症することがあります。
オルガズム障害とは、射精に伴う絶頂(オーガズム/オルガズム)を得られなかったり、非常に遅れたりする疾患のことで、性機能障害の一種です。
性行為や自慰行為をしても、いわゆる「イカない」「イケない」という疾患です。
一般には、「不感症」や「遅漏」と呼ばれることもあります。
自慰行為の経験が無い方は、他者と性行為をして初めてオルガズム障害と気がつくことがあります。
絶頂による性的快楽を感じることができない方は、性行為を含む性的な行為に意味を見出せず、嫌悪感を抱きやすくなってしまうのです。
性的関心障害(性的興奮障害)
性的関心障害(性的興奮障害)が原因で性嫌悪症を発症することがあります。
性的関心障害(性的興奮障害)とは、性的関心が薄く、性欲が欠如していたり、性的興奮が起こらない疾患のことで、性機能障害の一種です。
性的刺激に対して精神的・身体的な反応が全くない、またはほとんどないのが特徴です。
他者(特に、妻やパートナーなど)に対して以下の項目が欠如していたり、ほとんどない状態が性的関心障害(性的興奮障害)と言えます。
判断基準
- 性的関心
- 性的興奮
- 性的欲求(性欲)
- 恋愛感情
ちなみに、他者に対して恋愛感情や性欲を抱くことが少ない、または全く抱くことがない人のことを「無性愛(アセクシュアル)」と呼びます。
「エイセクシャル」や「Aセクシャル」と呼ばれることもあります。
男性の場合は、性的刺激によって勃起できなかったり、女性の場合では、腟の湿潤が起こらなかったりします。
オルガズム障害と同様に、性行為を含む性的な行為に意味を見出せず、嫌悪感を抱きやすい傾向があります。
偏った性知識
偏った性知識が原因で性嫌悪症を発症することがあります。
異性や性的な事柄へどのような感情や考え方を持つかは、幼少期から思春期に受けた性教育が大きく影響します。
親に性は「秘すべきもの」「恥ずべきもの」などの偏ったイメージの刷り込みが行われると、性嫌悪症に繋がることがあるのです。
ただでさえ、日本は海外に比べ性教育が乏しく、性に関する様々な事柄がタブー視される傾向があります。
こういった環境で育った方の多くは、正しい性知識が身に着かず、偏った性知識が身に着いてしまうのです。
愛情や人間関係の変化
愛情や人間関係の変化が原因で性嫌悪症を発症することがあります。
夫婦や恋人関係として長期間過ごしていると、相手のことは好きだけど「異性(性の対象)として見れなくなった」ということがあります。
一緒にいるのが当たり前になると、相手を「男」や「女」として見れなくなり、「家族」としての感覚が強くなってしまうからです。
「異性としての愛情」から「家族としての愛情」へと愛情が変化してしまうのです。
相手を性の対象として見れなくなると性行為を含む、性的な行為に嫌悪感や不快感を抱きやすくなり、性嫌悪症へ繋がることがあります。
また、出産や育児がきっかけで性嫌悪症になる場合もあります。
妊娠中や育児中は単純に忙しいということもありますが、男女共にホルモンのバランスが変化しやすく、それが原因で性行為を避けやすくなりやすいのです。
出産時の光景が想像以上にグロテスクでトラウマになってしまったり、妻やパートナーの出産や授乳による体の変化に嫌悪感を覚えることもあります。
その他、性的な事柄に関わらず、人間的に相手を受け入れられなくなれば嫌悪感や不快感が募るのは不思議なことではありません。
単純に人間関係が悪化し、相手が嫌いになってしまったり、魅力を感じなくなってしまった場合、性行為を含む、性的な行為をしたくなくなるのは当然のことです。
性嫌悪症の治療方法
性嫌悪症の治療は、難しい場合が多く、完治する割合は低いと言われています。
しかし、治療方法が存在しないわけではありません。
性嫌悪症の治療方法は、以下の通りです。
性嫌悪症の治療方法
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精神療法(カウンセリング)
専門医師のカウンセリングを受ける精神療法が性嫌悪症の代表的な治療方法です。
カウンセリングによって性に関する悩みを相談したり、正しい性知識を身に着けることで改善が期待できます。
性行為の方法(前戯や体位など)に関してアドバイスを受け、試みることで劇的に改善することもあります。
性の悩みを他人に打ち明けるのは勇気がいることですが、性的なトラウマを抱えている場合は、解決の糸口が見つかることもあります。
悩みを聞いてもらうだけで安心できることもあるので、ダメもとで試してみることが大切です。
薬物療法
性嫌悪症を治療するため、性行為を含む、性的な行為全般に対して、嫌悪感や不快感を消す様な薬剤は存在しません。
しかし、性嫌悪症の原因となる疾患を治療する薬剤ならあります。
例えば、EDが原因で性嫌悪症を発症していた場合は、バイアグラなどのED治療薬を服用すれば、症状の改善が期待できます。
うつ病や不安などの精神疾患が原因でオルガズム障害などの疾患を発症していた場合は、抗うつ薬(抗不安薬)の服用が効果的な場合もあります。
潤滑剤(ローションなど)の使用
性交痛が原因で性嫌悪症になるのは珍しいことではありません。
その場合、性行為の際に潤滑剤(ローションなど)を使用することで痛みを和らげ、嫌悪感や不快感を軽減させることができます。
意外かもしれませんが、人によっては潤滑剤を使用するだけで性嫌悪症を改善できる場合があります。
性行為の際にかかる精神的・身体的な負担を少しでも軽減する工夫が大切です。
まとめ~「セックスレスかな?」と思ったら要注意!~
セックスレス状態(性行為をしていない期間)が長期間続いている場合、妻やパートナーなど性的伴侶(セックスパートナー)に対する性嫌悪症かもしれません。
性行為に限らず、キスやハグ、手を繋ぐなどの行為ですら嫌悪感や不快感を抱いてしまう場合は、ほぼ間違いないでしょう。
離婚寸前になるまで相手が嫌いになったり、無関心になるなど人間関係が悪化していない限り、まずあり得ません。
「セックスレスかな?」と思ったらお互いの性嫌悪症の発症を疑ってみましょう。
症状によっては当クリニックでお力になれることがあるかもしれません。
性に関することでお悩みの方は、ぜひ当クリニックへお気軽にご相談ください。
スタッフより
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