バリフ(Valif)はレビトラというED治療薬と同じ主成分を含み、安価であるという特徴があります。
しかし、バリフは日本国内では厚生労働省から認可されていないので、入手するには個人輸入するしかありません。
個人輸入したED治療薬には、健康被害のリスクなど様々なデメリットがあることを理解しておいてください。
今回は、バリフの効果や副作用、注意点などを解説します。
安心してED治療に取り組むためにも、バリフの特徴を正しく理解しておきましょう。
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バリフとはレビトラのインド版ジェネリック医薬品
バリフは、レビトラのジェネリック医薬品(後発医薬品)であり、製造元はインドです。
ジェネリック医薬品といっても、バリフはオリジナルのレビトラと同じバルデナフィルという主成分を含みます。
同等の品質を有しつつもオリジナルのレビトラよりも研究開発費を抑えられることから、一般的にバリフは安価で販売されているのです。
なお、バリフはインドのアジャンタファーマ株式会社(Ajanta Pharma Ltd.)という製薬会社で製造・販売されています。
バリフ以外にも「カマグラ」「タダリス」といったED治療薬のジェネリック医薬品が製造されていますが、いずれも日本国内では認可されていません。
バリフ服用での死亡事故は報告されていない
個人輸入品の偽物には有害成分が含まれている可能性がありますが、現時点ではバリフ服用による死亡事故は報告されていません。
しかし、2016年に日本国内でED治療薬の製造・販売をしている4社(ファイザー・バイエル薬品・日本新薬・日本イーライリリー)の調査によれば、ED治療薬の個人輸入品の約4割は偽造品と報告されています。
バリフを入手するには個人輸入する必要があるため、非常に高い確率で偽物が紛れ込んでいる可能性があることを認識しておいてください。
2011年4月には奈良県から、40代男性がED治療薬の偽物を服用した数時間後にけいれんや意識低下を示した報告もあります(※1)。
バリフ服用での死亡事故の報告はないものの、健康被害のリスクを考慮するとバリフの入手は推奨しません。
※1 参考:模造医薬品による健康被害に対する注意喚起について(第2報)|奈良県
バリフとレビトラの特徴・違い
インド版ジェネリック医薬品のバリフと、オリジナルのレビトラとの特徴・違いは以下のとおりです。
バリフ | レビトラ | |
---|---|---|
分類 | ジェネリック医薬品 | 先発医薬品 |
有効成分 | バルデナフィル | |
効果持続時間 | 約5時間〜6時間(個人差あり) | |
主な副作用 | ほてり・頭痛・動悸・めまいなど | |
国内での主な入手方法 | 個人輸入 | 専門医より処方 |
偽造品の可能性 | あり | なし |
国からの承認 | なし | あり |
医薬品副作用被害救済制度 | 受けられない | 受けられる |
※バイエル薬品株式会社は、レビトラ錠(5mg・10mg・20mg)の製造および販売を終了しています
バリフはレビトラと同じ主成分を含むため、効果持続時間や副作用に大きな違いはありません。
一方で、バリフは個人輸入が必要となり日本国内で承認が下りていないことから、万が一健康被害が起きた際の救済制度が適用されないという点は理解しておきましょう。
バリフの種類
バリフには、一般的な錠剤タイプだけでなく、ゼリー状のものも存在します。
バリフの種類
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以下では、それぞれの特徴を詳しく解説します。
バリフ20(錠剤タイプ)
「バリフ20」は一般的な錠剤タイプのバリフです。
バリフ20の「20」は、有効成分の配合量が20mgであることを示しています。
レビトラ錠は5mg、10mg、20mgというラインナップが用意されていて、日本人は5mgや10mgという低用量から試して様子を見るケースが多いです。
しかし、バリフは20mgしか存在しないため意図せず高用量を服用することとなり、人によっては過剰摂取となります。
医薬品の過剰摂取は、思わぬ身体不調などに繋がる可能性があると認識しておきましょう。
バリフゼリー(ゼリータイプ)
「バリフゼリー」というゼリータイプのバリフも存在します。
バリフ20と異なり、水なしでも服用できる点が大きな特徴です。
また、飲みやすいようにゼリーには下記のように、7種類のフレーバーが用意されています。
バリフゼリーの味の種類
- パイナップル
- オレンジ
- イチゴ
- バナナ
- ミント
- バタースコッチ
- カシス
上記の7つのフレーバーがセットになっているものもあれば、バイナップル味のみが7回分含まれているものもあります。
バリフの効果・持続時間
バリフはレビトラと同じ主成分「バルデナフィル」を含むため、理論上の効果や持続時間はレビトラと同等です。
バリフやレビトラはED治療薬の中でも、即効性と勃起時の陰茎の硬さに特化しています。
服用から約15分〜30分で効き始めることが多いため、性行為の直前に飲んでも間に合う可能性が高いでしょう。
持続時間は服用から約5時間〜6時間です。
ただし、効果や持続時間には個人差があるため、あくまでも参考程度に留めてください。
また、バリフ20はレビトラの5mgや10mgよりも有効成分の含有量が多いため、持続時間は長くなる傾向にあります。
バリフの副作用
バリフの副作用は、オリジナルのED治療薬であるレビトラと同等と考えられます。
以下に、同じ有効成分を有するレビトラの副作用と発生率をまとめました。
レビトラの主な副作用と発生率
頭痛 | 11.7% |
---|---|
ほてり | 10.6% |
心悸亢進(動悸) | 1%以上 |
めまい | 1%以上 |
鼻閉(鼻づまり) | 1%以上 |
消化不良・嘔気 | 1%以上 |
主な副作用は頭痛とほてりで、いずれも10人に1人以上が発生する可能性があります。
一方で、動悸やめまい、鼻づまりなどは1%以上であり、それほど発生率は高くありません。
バリフの飲み方・注意点
安全面の観点から、バリフは日本国内で承認されていないED治療薬です。
個人輸入したバリフは偽造品の可能性が高いためバリフの服用は推奨しませんが、仕方なく服用する際には以下の飲み方・注意点を把握しておいてください。
バリフの飲み方・注意点
- 食事の有無を気にせず服用できる
- 1日1回・性行為の約60分前に摂取する
- 硝酸剤や一酸化窒素供与剤と併用してはいけない
- 女性は適用の範囲外とされている
- 個人輸入品は偽物による健康被害のリスクがある
- 本物との見分け方はほとんどない
- 医薬品副作用被害救済制度の対象外となる
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同時に飲んではいけない併用禁忌薬や、健康被害が生じた際の救済制度の適用についても解説するので、安心してED治療に取り組むためにもぜひ確認しておいてください。
食事の有無を気にせず服用できる
ED治療薬の中には食事の影響を受けやすいものも存在しますが、バリフ20の添付文書によると、有効成分のバルデナフィルは食事と合わせて服用しても問題ないとされています。
Vardenafil can be taken with or without food.
(和訳)
バルデナフィルは食事の有無にかかわらず服用できる。
一方で、オリジナルのED治療薬であるレビトラでより適切に効果を得るためには、空腹時に服用するのが望ましいとされています。
食後は約2時間以上の間隔を空けてから服用することや、服用後は約30分以上経過してから食事をすることもポイントです。
バリフを食事と同じタイミングで服用しても身体的な問題が生じるわけではありませんが、効き目は薄れる可能性があると理解しておきましょう。
1日1回・性行為の約60分前に摂取する
バリフ20の添付文書によると、バリフの推奨用量は1日1回であり、性行為の約60分前に服用することとされています。
The recommended dose is once daily, taken orally approximately 60 minutes before sexual activity.
(和訳)
1日1回、性行為の約60分前に経口投与するのが望ましい。
なお、バリフが効き始めるまでの時間は空腹状態によっても異なります。
レビトラの場合、空腹時に服用することで有効成分であるバルデナフィルが血中に移行するまでの時間が短くなり、服用から約15分~30分で効果が現れ始めます。
バルデナフィルは即効性が特徴のため、遅くとも性行為の約60分前に服用すると勃起力アップの効果を実感しやすいでしょう。
硝酸剤や一酸化窒素供与剤と併用してはいけない
バリフに含まれるバルデナフィルは、硝酸剤や一酸化窒素供与剤と一緒に服用してはいけない(併用禁忌)とされています。
以下は、バリフ20の添付文書に記載されている注意事項です。
Administration of Vardenafil with nitrates (either regularly and/or intermittently) and nitric oxide donors is contraindicated.
(和訳)
バルデナフィルと硝酸剤(常用および/または断続的)および一酸化窒素供与剤との併用は禁忌である。
硝酸剤や一酸化窒素供与剤は心臓病の治療に用いられる薬剤であり、血管を拡張させる作用があります。
バルデナフィルも血管を広げることで勃起を促すことを狙った薬剤のため、硝酸剤や一酸化窒素供与剤と併用すると同じ効果が重なり思わぬ身体不調を示す恐れがあるのです。
ほかにも、バルデナフィルの併用禁忌薬は存在するため、別の治療を並行して進めている方は下記の記事もチェックしておいてください。
女性は適用の範囲外とされている
バリフ20の添付文書には、下記のとおり明記されています。
Vardenafil is not indicated for use by women.
(和訳)
バルデナフィルは女性には適応がない。
バリフをはじめとしたED治療薬は、勃起力を向上させるという目的で使用するのが一般的です。
女性の服用は想定されていないため、安全上問題ないかどうかを保証できていないのです。
女性は適用外であることが明記されている以上、健康被害のリスクを考慮し女性は服用しないようにしましょう。
個人輸入品は偽物による健康被害のリスクがある
前述したとおり、バリフは日本国内では厚生労働省からの承認が下りていないため、入手したい場合は個人輸入するしかありません。
しかし、ED治療薬の個人輸入品には高確率で偽物が含まれています。
偽物には、本来ED治療効果を示すはずの有効成分が含まれていなかったり、身体に悪影響を与える異物や有害成分が含まれていたりする可能性があるのです。
本物との見分け方はほとんどない
偽物は巧妙に作り込まれているため、本物と偽物を正確に見分けることは極めて困難です。
錠剤の色やパッケージの刻印から判断できるという情報もありますが、本物だと確信を得る手段がない以上、バリフを個人輸入し服用することは推奨しません。
医薬品副作用被害救済制度の対象外となる
バリフは日本国内で承認されていないため、重篤な症状に至った際の治療費を補償してもらえる「医薬品副作用被害救済制度」が適用されません。
一方、レビトラジェネリックは日本国内で承認が下りている医薬品のため、万が一健康被害を受けても医薬品副作用被害救済制度が適用されます。
安価だからといってバリフに手を出し、結果として身体に悪影響が生じて膨大な治療費がかかるリスクを考えると、国内産のレビトラジェネリックを検討するのは一つの手です。
まとめ〜バリフは海外製でリスクが大きい!国内産のレビトラジェネリックを検討しよう〜
バリフはインドの製薬会社で製造・販売されている、ED治療薬「レビトラ」のジェネリック医薬品です。
日本国内では厚生労働省からの承認が下りておらず、偽造品の可能性も非常に高いため、入手や服用は推奨しません。
安価にレビトラの効果を得たいのであれば、バリフの代わりに日本国内で承認が下りているレビトラジェネリック(バルデナフィル)を使用する選択肢があります。
偽物の可能性はなく、万が一重篤な症状が起きても医薬品副作用被害救済制度が適用されるため、安心してED治療を進められるでしょう。
スタッフより
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