男性にとって、陰茎(ペニス)が小さくなるということは性行為に影響が出るだけでなく、尊厳に関わる重要な問題です。
陰茎が小さくなることは滅多に起きませんが、あり得ないことではありません。
この記事では、陰茎が小さくなる原因と、その対策について解説します。
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陰茎(ペニス)が小さくなる原因と対策
陰茎が小さくなる原因はいくつかあります。
それぞれ、対策と合わせて解説します。
陰茎(ペニス)が小さくなる原因と対策
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加齢によって小さくなる
最も自然に陰茎が小さくなる原因は加齢によるものです。
人は年を取ると肉体が衰えていきますが、陰茎も同じように衰えていきます。
年を取ると細胞が老化や劣化していきます。
体は細胞の集合体であり、陰茎も細胞でできているので、細胞が老化し、劣化すると小さくなってしまいます。
特に、骨のないほぼ筋肉繊維でできている陰茎は、細胞分裂の影響を大きく受けてしまいます。
また、歳を重ねていくと自慰行為(マスターベーション)や性行為によって細胞に傷が蓄積され、劣化の原因になります。
陰茎を構成する細胞が減れば、必然的に陰茎はやせ細り、小さくなってしまうのです。
また、加齢とともに毛細血管も老化するので、血流が悪くなります。
勃起時の硬さが失われていき、EDになったり、陰茎が小さくなる原因になります。
加齢によって小さくなった場合の対策
加齢によって陰茎が小さくなってしまうことを防ぐには、細胞や血管の老化を加速させないようにすることが大切です。
老化による衰えは防ぐことはできませんが、遅らせることはできます。
老化防止は、普段の食事から注意しましょう。
余分な糖質は老化の元凶になるので、摂りすぎを控えて、たんぱく質や食物繊維を優先的に摂るようにしましょう。
老化防止に有効な食材として、緑茶やウーロン茶、大豆製品などに含まれるポリフェノールも効果的とされています。
細胞や血管を若く保つことは、陰茎だけでなく肌のハリやツヤなどにも良い影響を与えます。
肥満(体重増加)によって小さくなる
肥満による体重増加も陰茎が小さくなる原因になります。
正しくは、小さくなるのではなく、小さく見えると言った方が適切かもしれません。
腹部の脂肪が増えると、股間上部に圧力がかかり、その力で陰茎がお腹の方に入り込んでしまうことがあります。
これは陰茎が小さくなったり、短くなったわけではありませんが、外見上は小さく短くなったようになります。
陰茎の構造上、どんな方でも皮下脂肪などによって約2cmは埋もれた状態とされています。
しかし、肥満の方はお腹が極端に出てしまうので、それ以上に埋もれることになるのです。
また、陰茎が埋もれるほど肥満体型の方は、動脈硬化や血流不順を招く恐れもあり、本当に陰茎が小さくなるリスクが高まるので、注意しましょう。
肥満(体重増加)によって小さくなった場合の対策
単純にダイエットをして痩せることで改善することができます。
肥満体型で、陰茎のサイズに悩んでいる方は、すぐにダイエットを始めましょう。
痩せることで、実際の陰茎サイズが平均サイズより大きいことが分かるかもしれません。
また、肥満は、糖尿病や心臓病のリスクを高め、結果としてEDの発症リスクも高めることに繋がります。
急激に体重が増えてしまったら、陰茎のためだけでなく、体の健康のためにもダイエットに取り組んだほうがよいでしょう。
喫煙(タバコ)によって小さくなる
タバコを吸う喫煙習慣がある方は、陰茎が小さくなる可能性があります。
1998年にアメリカのボストン大学の研究によると、「禁煙に成功した元喫煙者」と「喫煙を続けた喫煙者」の陰茎を200人調査した結果、禁煙によって陰茎の太さが増大したことが確認されています。
つまり、喫煙と陰茎のサイズの変化には密接な関りがあるということです。
タバコに含まれる「ニコチン」には、強力な血管の収縮作用があります。
血小板凝集や血栓形成のリスクが高まり、血流障害を引き起こす可能性があるのです。
また、タバコには有害物質が含まれているので、陰茎に流れている毛細血管を傷つけるリスクも高まります。
血液は細胞に酸素や栄養を送っているので、血管が収縮したり、毛細血管が傷ついて血液が循環しにくくなると、酸素や栄養が届きにくくなり、陰茎が小さくなることは十分考えられます。
喫煙(タバコ)によって小さくなった場合の対策
陰茎サイズを保ちたい方は、禁煙しましょう。
禁煙によって血管の状態が改善し、陰茎の大きさや太さが元に戻るかもしれません。
また、喫煙者でなくとも、副流煙による受動喫煙には注意したほうが良いでしょう。
副流煙には、喫煙者本人が吸う主流煙より高濃度の有害物質が含まれています。
陰茎サイズの変化を気にしている方は、喫煙者のそばには近寄らないようにしましょう。
前立腺の手術によって小さくなる
前立腺がんなどの手術を行った男性の約70%の方は、陰茎になんらかの変化を感じるそうです。
その際、陰茎が小さくなってしまうこともあります。
ただ、なぜ陰茎が小さくなってしまうのかは、医学的に解明されていません。
前立腺を摘出すると陰茎の筋肉繊維が収縮状態になってしまったり、陰茎への血流が思うように行き届かなくなるなどの説が有力とされています。
確かに、陰茎が小さくなる原因に血流が悪くなることは無関係とはいえないため、理にかなっているのかもしれません。
なんにせよ、前立腺の手術によって陰茎のサイズが最大で約3分の1になってしまった男性もいるようです。
前立腺の手術によって小さくなった場合の対策
前立腺の手術後、陰茎が小さくなってしまった場合、残念ながら自然に手術前と同じ大きさに戻ることはありません。
陰茎増大術などの外科的な手術をして強制的に陰茎の長さを変える必要が出てくるでしょう。
陰茎形成性硬結症(ペロニー病)によって小さくなる
ペロニー病(Peyronie's disease:陰茎硬化症/形成性陰茎硬化症)とは、陰茎の海綿体を囲む繊維性の白膜などが炎症を起こし、硬いしこりができる病気のことです。
しこり部分は勃起した時に正常に伸びないため、しこりの部分から陰茎に大きな歪曲が生じ、小さく見えることがあります。
まっすぐだった陰茎が曲がると、起点から先端までの長さが短くなるので、小さく見えてしまうのです。
ペロニー病の発症率は、約2%~9%とされており、決して珍しい病気ではありません。
ペロニー病の初期症状には、勃起時の痛みやしこり、弱い曲がりなどがあります。
また、重症化すると、陰茎が90度も曲がってしまうことがあります。
さらに勃起時の痛みがひどくなり、EDとなってしまうことも少なくありません。
ペロニー病は、血管にも影響を及ぼす疾患です。
勃起に関係する血管がぺロニー病によって損傷すると、海綿体に十分な血液が流れず、勃起時の陰茎が小さくなる可能性があります。
陰茎形成性硬結症(ペロニー病)によって小さくなった場合の対策(治療)
ペロニー病によって陰茎が小さくなってしまった場合は、適切な治療を受ける必要があります。
ペロニー病と診断されると、漢方薬やビタミン剤などが処方されます。
重症化すると、ステロイドなどの強い薬で治療することになります。
それでも治らない場合は、外科手術を行うことがあります。
陰茎になんらかの異変を感じたら、なるべく早く病院やクリニックなどの医療機関で受診したほうが良いでしょう。
陰茎を大きくする形成手術がある
どんな理由であれ、陰茎が小さくなってしまった場合に共通して、対処可能な形成手術があります。
陰茎を長くする「長茎手術」や、陰茎を太くする「陰茎増大術」が有効です。
長茎手術
長茎手術とは、陰茎堤靭帯を切離りしたり、恥骨部分の脂肪を除去して陰茎を長く見せるようにする手術です。
簡単に言うと、体内に埋もれた陰茎を外に引き出して、通常時の陰茎を長くするという治療です。
個人差によりますが、約4cm~10cm陰茎を長くすることが可能とされています。
肥満体型のせいで、陰茎が極端に埋もれてしまっている方などにおすすめです。
陰茎増大術
陰茎増大術とは、陰茎に自分の脂肪や高分子ヒアルロン酸などの素材を注入し、陰茎を太くする手術です。
陰茎のサイズや形を自由にデザインでき、亀頭部分だけを治療することも可能です
永続的な効果が見込めるので、陰茎の見た目にコンプレックスを持っている方におすすめです。
まとめ~異変に気付けるように日々チェックを~
陰茎の変化は自分しか気が付けません。
陰茎が小さくなっているような異変を感じるときは、なんらかの対策を取り組んだほうがよいでしょう。
陰茎が小さくなると男性としての自信もなくなってしまうはずです。
また、明らかに陰茎が小さくなっていたり、何らかの異変が起きていた場合は、ED治療を専門にしている病院やクリニックなどの医療機関へ行きましょう。
陰茎と向き合うことは、健康と向き合うことに繋がります。
健康な体がなければ、健康な陰茎はありえないと覚えておきましょう。
スタッフより
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