男性であれば誰しも大きな陰茎(ペニス)に憧れを持っているのではないでしょうか。
陰茎を増大させる方法の一つに「陰茎を牽引する」という方法があります。
しかし、この方法はED(勃起不全)などを引き起こす危険性を孕んでいるため、おすすめできません。
今回は、陰茎を牽引する際に使用されるペニス牽引器具の特徴や危険性などについて解説します。
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ペニス牽引器具とは?
ペニス牽引器具とは、陰茎(ペニス)を牽引する(引っ張る)ことで陰茎のサイズを増大させるための器具です。
そのため「ペニス増大器具」と呼ばれることもあります。
増大と言っても陰茎の太さではなく、陰茎の長さのみを増大させるために使用されます。
また、海外では、陰茎形成性硬結症(ペロニー病)を治療するための医療器具としても試験的に使用されています。
ペニス牽引器具には、いくつかの種類が存在しますが「陰茎を牽引する」という点では基本的な原理はどれも同じです。
ペニス牽引器具を1日に数時間装着する生活を約6ヶ月〜1年継続することで、個人差によりますが、約0.5cm〜2cm陰茎の長さの増大が期待できます。
人間の細胞は、牽引などによって負荷が加えられると、細胞分裂が促進され、その状態に適応しようとする機能が備わっています。
ペニス牽引器具は、この原理を陰茎に応用し、常時一定の牽引力を加えることで、陰茎海綿体の細胞組織の増加・成長を促し、陰茎を増大させるのです。
ペニス牽引器具の種類
ペニス牽引器具は、陰茎を牽引するというシンプルな器具なので、それほどバリエーションは多くありません。
ペニス牽引器具には、主に3つの種類が存在します。
また、数千円~数万円の価格帯で通販サイトなどで販売されており、誰でも購入することができます。
しかし、いずれも「医療器具」ではなく「運動器具」として製造・販売されている牽引器具しか存在しません。
「日本製」や「国内正規品」を謳う製品が多く存在していますが、厚生労働省が承認している医療器具ではないので、注意が必要です。
ペニス牽引器具の種類
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重り型
重り型のペニス牽引器具は、最も原始的な形式の製品です。
亀頭のカリ部分に紐やシリコンの輪を巻き付け、重り(おもり)をぶら下げて陰茎に負荷を加えます。
ぶら下げる重り次第で微調整が可能です。
牽引型
牽引型のペニス牽引器具は、最も一般的に普及している形式の製品です。
シャフトの長さを調整することで、陰茎に加える負荷を細かく調整することができます。
また、陰茎に接触する部分は、大抵シリコンで作られており、肌に馴染みやすくフィット感があります。
有名なペニス牽引器具の製品名 | アンドロペニス、アンドロヤマト |
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ベルト型
ベルト型のペニス牽引器具は、最も新しい形式の製品です。
陰茎を特殊な構造のリングなどで固定し、ゴム製のベルトを腰に巻き付けて牽引します。
装着後、ズボンを履いても目立たないのが特徴です。
有名なペニス牽引器具の製品名 | ファローサン・フォルテ (PHALLOSAN forte) |
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ペニス牽引器具を使用しないほうが良い理由
海外では、ペロニー病などに対して陰茎の牽引治療が試験的に行われているようですが、一般的な治療方法ではありません。
また、当クリニックとしては、陰茎を増大させる目的でペニス牽引器具を使用することも推奨できません。
なぜなら、ペニス牽引器具の使用によって、取り返しのつかない事態を招く危険性があるからです。
ペニス牽引器具には、以下の様なデメリットがあるため、使用しないほうが良いでしょう。
ペニス牽引器具のデメリット
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EDになる可能性がある
ペニス牽引器具は、陰茎に対して牽引による負荷を加えるので、勃起に関わる神経や血管を損傷する可能性があります。
その結果、EDを引き起こしてしまうかもしれないのです。
仮に陰茎のサイズが大きくなったとしてもEDになってしまったら何の意味もありません。
また、牽引器具や牽引の仕方によっては、鬱血や阻血による血流障害、荷重による白膜の損傷などが懸念されます。
痛みを伴う
ペニス牽引器具の使用は、単純に痛みを伴います。
牽引器具によって強制的に陰茎の皮膚も伸ばされるので、負荷を加え続けている間はずっと痛みが生じます。
牽引の強さ次第で、強い痛みを感じることもあります。
ペニス牽引器具は、長時間装着しなければ陰茎増大効果を得られないため、装着中はその痛みに耐える必要があります。
ほとんどの方は、この痛みに耐えきれず、挫折してしまいます。
痛みに耐えたとしても、前述の通りEDになる可能性もあるので、リスクが高すぎると言わざるを得ません。
常時装着はほぼ不可能
ペニス牽引器具は、毎日長時間継続して使用し続けなければ陰茎増大効果を得ることはできません。
しかし、学業や仕事がある方などは、ペニス牽引器具を日中ずっと装着して過ごすことはほぼ不可能です。
ペニス牽引器具を装着するとどうしても服の上からもっこりしているのが分かってしまうからです。
もっこりしにくいベルト型のペニス牽引器具を装着しても着替えやトイレの際にバレてしまう危険性もあります。
そこで、1日の中で最も牽引に時間がかけられそうな睡眠中に装着すればいいと思うかもしれませんが、寝ながらの牽引は危険なので絶対やめましょう。
日中であれば、締め付けや牽引が強いと思ったら、都度調節して陰茎への負担を軽減することができます。
しかし、睡眠中は気が付かないうちに陰茎に過度の負荷をかけてしまい、鬱血状態になってしまうことがあるのです。
陰茎が壊死したり、EDになる可能性が高まってしまいます。
意外と牽引にかける時間を確保することができないというデメリットがあるのです。
取り扱いが面倒になる
ペニス牽引器具は、毎日継続して長時間装着しなければいけないため、取り扱いがだんだん面倒になってくるというデメリットがあります。
お風呂やトイレの際にはその都度外して装着し直さなければなりません。
また、陰茎に直接触れるものなので、清潔に保つため、毎日の洗浄が必要です。
こういったペニス牽引器具の維持管理を最低でも6ヶ月以上続けなければいけないため、ほとんどの方は途中で挫折してしまいます。
陰茎が細長くなる可能性がある
ペニス牽引器具による陰茎増大方法は、陰茎が細長くなる可能性があります。
ペニス牽引器具を使用して陰茎を牽引すると、長くなることはあっても太さが増大することはほとんどありません。
長さだけ変化すると、エノキタケの様な細長い陰茎になってしまいます。
陰茎の太さも重視したいという方にはおすすめできません。
まとめ~ペニス牽引器具の使用は避けよう~
ペニス牽引器具は、日本国内で医療器具として扱われていません。
そのため、医学的な観点から見ても安全性には疑問符がつきます。
ペニス牽引器具を使用することによって、陰茎を損傷し、EDになることがあります。
実際に、ペニス牽引器具によって陰茎の長さが伸びた方がいるようですが、効果に対してのリスクが大きすぎます。
いくら陰茎を増大させるためとはいえ、陰茎を傷つけてしまう可能性がある時点で、おすすめの陰茎増大方法とは言えません。
勃起機能を失いたくなければ、ペニス牽引器具は使用しないようにしましょう。
スタッフより
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