女性の「潮吹き」という現象を知っている方は多いと思いますが、「男の潮吹き」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
女性だけでなく、男性でも潮吹きはできるのです。
その気持ち良さは射精の比ではないとも言われており、長い絶頂感を体験するため、男の潮吹きを試そうとする方が多くいます。
しかし、「男の潮吹き」は射精障害やED(勃起不全)などを招く可能性があり大変危険です。
今回は、男の潮吹きの危険性について解説します。
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男の潮吹きとは?
男の潮吹きとは、射精後も陰茎や前立腺を刺激し続けることで、尿道口からサラサラとした無色透明な液体(尿)が勢いよく噴き出される現象のことです。
これまで、噴き出した液体は精液や尿とは異なる何らかの液体であると言われていましたが、近年の研究でその正体は膀胱から排出された「尿」であることが分かっています。
射精後も陰茎や前立腺を刺激を続けると、前立腺や骨盤底筋(PC筋)周辺の筋肉が強く収縮するため、ポンプ運動に近い動きで膀胱内の尿が吸い上げられ、尿道口から放出されるのです。
男の潮吹きによる尿の放出時は、射精と放尿を同時にしているような感覚になると言われています。
そもそも「潮吹き」とは?
本来、潮吹きとは、女性が絶頂(オーガズム)の前、または最中にスキーン腺から分泌された液体や尿が勢いよく噴き出される現象のことです。
そのため、「女性の射精」や「尿失禁」などと言われることもあります。
「潮吹き」という言葉は、AV(アダルトビデオ)業界用語として使われることが多く、名称はクジラの潮吹きに似ていることに由来しています。
英語では、「Squirting(潮吹き)」や「Female ejaculation(女性の射精)」と表現されます。
また、潮吹きで放出された液体は、臭いは若干臭く、色は無色透明、または黄色っぽく、味は塩辛い傾向があります。
ちなみに、この潮吹きは必ずしも女性が絶頂に達した(イッた)証拠であったり、性的快感を伴うとは限りません。
AVでよく見られる潮吹きに関する描写は、男性向けに性的興奮を誘発させるための演出なので、誤解しないようにしましょう。
男の潮吹きのやり方
男の潮吹きのやり方をご紹介します。
男の潮吹きの基本的な手順
- 陰茎や前立腺に性的刺激を加える
- 絶頂して射精を行う
- 射精後も陰茎や前立腺を刺激し続ける
- 尿意を感じたら我慢せずに放出する
※男の潮吹きを推奨するものではありません
一番大切なポイントは「尿を漏らす感覚」だと言われています。
男の潮吹きでは、放尿したい感覚が高まったら、我慢せずに漏らしてしまうことが放出に繋がります。
また、男の潮吹きの正体は、膀胱内に溜まっている尿なので、事前に水分を多く取っておくと尿意を催しやすくなります。
当クリニックでは、男の潮吹きは様々な観点から危険であると考えています。
あくまで、「男の潮吹きの基本的な手順」は、参考程度に捉えてください。
男の潮吹きが危険な理由
インターネット上では「男の潮吹きは気持ちが良い」「病みつきになってハマった」などの体験談を記載しているサイトがありますが、男の潮吹きは危険な行為です。
性的快楽を得るためとは言え、男の潮吹きを行うのはやめたほうが良いでしょう。
男の潮吹きが危険な理由は、以下の通りです。
男の潮吹きが危険な理由
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射精障害を引き起こす可能性がある
男の潮吹きによって射精障害を引き起こす可能性があります。
男の潮吹きによって引き起こされる可能性のある射精障害は、以下の通りです。
主な射精障害
- 早漏
- 遅漏
- 逆行性射精
- 腟内射精障害
- etc...
特に、男の潮吹きによる性的刺激に慣れてしまい、「遅漏」や「膣内射精障害」などの射精障害を引き起こす可能性が高いと言えます。
また、精液が膀胱内に逆流してしまう「逆行性射精」を引き起こす可能性もあります。
男の潮吹きに慣れ過ぎて、射精時に閉じてあるはずの内尿道口が開いたままになってしまうと引き起こされると考えられます。
一度射精障害を発症してしまうと、治りにくい場合もあるので、男の潮吹きは危険と言わざるを得ません。
ED(勃起不全)を引き起こす可能性がある
性的刺激を得るため、陰茎や前立腺などに負荷をかけ過ぎた結果、勃起に関わる血管や神経、陰茎海綿体などを傷つけ、ED(勃起不全)を引き起こす可能性も否定できません。
血管や神経が傷ついて物理的に勃起ができなくなる「器質性ED」になってしまうかもしれないのです。
男の潮吹きに至るためには、射精後も刺激を与え続けなくてはいけません。
射精後に本来必要のないはずの刺激が陰茎や前立腺に与えられることになるので、過負荷がかかることは言うまでもありません。
特に、前立腺を刺激し過ぎると炎症を引き起こし「慢性前立腺炎」を発症することがあります。
慢性前立腺炎は、射精時に違和感を生じたり、EDの原因になることが分かっています。
尿道炎や膀胱炎を引き起こす可能性がある
男の潮吹きは、ある意味無理やり排尿を促す行為とも言えます。
尿道や膀胱に負担をかけるため、尿道炎や膀胱炎を引き起こす可能性があるのです。
射精後、陰茎を刺激し続ける際に緩んだ尿道口から細菌が侵入し、尿道炎や膀胱炎を発症してしまうことも考えられます。
また、尿道内でクラミジアなどの細菌が増殖し、性感染症を引き起こすリスクも高くなります。
通常の性行為や自慰行為で満足できなくなる可能性がある
男の潮吹きによって、通常の性行為や自慰行為で満足できなくなる可能性があります。
何度も繰り返していると、男の潮吹きでしか性的快感を感じられなくなったり、絶頂できない(イケない)体になってしまうことがあります。
男の潮吹きは、射精よりさらに強力な性的快楽を得ることを目的に行われます。
通常の性行為や自慰行為に戻れなくなるリスクを孕んでいるのです。
また、そのせいで男の潮吹きをする頻度が増えてしまうと、射精障害やEDなどを引き起こすリスクも上昇することになります。
男の潮吹きにハマらないように注意しましょう。
まとめ~性的快楽の追求はほどほどに~
人によっては男の潮吹きによって射精よりも強い性的快楽を実感できる方がいるかもしれません。
しかし、早漏などの射精障害やEDを招く危険性を孕んでいることは忘れてはいけません。
性的快楽の追求は、常識の範囲でほどほどに行うことが大切です。
間違った自慰行為や性行為はしないようにしましょう。
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