突然ですが、「朝シャン」を毎朝の習慣にしている方は、抜け毛や薄毛(ハゲ)にご注意ください。
朝シャンには様々なメリットがありますが、髪の洗い方次第では、抜け毛や薄毛に繋がる可能性があるのです。
今回は、朝シャンのメリットを踏まえた上で抜け毛や薄毛に繋がる原因について解説します。
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朝シャンとは?
朝シャンとは、「朝にシャンプーで髪を洗う」ことを略した言葉です。
1987年に化粧品会社の株式会社資生堂がCMで「朝のシャンプー」というフレーズを使い始め、当時の女子高生が朝シャンと略し、世間に広まりました。
それまでは、朝にシャンプーで髪を洗う習慣はそれほど世間に広まっていなかったのです。
ちなみに、「朝シャン(モーニング・シャンプー)」という言葉は、1987年の新語・流行語大賞の新語部門の表現賞を受賞しています。
また、あまり使われることはありませんが、「夜にシャンプーをして髪を洗う」ことは「夜シャン」と呼ばれることがあります。
その他、シャンプーを使わないで、お湯だけで髪を洗う場合は「湯シャン」と呼ばれます。
朝シャンのメリット
朝シャンには、様々なメリットがあります。
朝シャンのメリット
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朝の目覚めがスッキリする
朝シャンをすると、目が覚めてスッキリとした気分になれるというメリットがあります。
朝起きても頭がうまく働かないのは、「副交感神経」が優位になっているからです。
朝シャンをすれば、洗髪時の刺激と深部体温の上昇に伴い、「交感神経」が活性化するので、心身の活動能力が高まります。
寝起きのボーっとした脳が働かない感じを払拭し、しっかりと覚醒状態にできるのです。
目が覚めた時に体温が上がりにくい方は、熱めのシャワーを浴びることで、下がっていた体温が上がり、シャキッと目が覚めるはずです。
髪の寝癖をリセットできる
朝シャンをすると、髪の寝癖をリセットできるというメリットもあります。
髪質や毛量によっては、寝ている時についた寝癖を朝起きてすぐに直すことが難しい方がいます。
しかし、朝シャンをすれば髪の根元まで濡らすことになるので、いくら髪がハネたり、ボサボサになっていても洗ってドライアーをかければ簡単にまとまってくれます。
また、ヘアスタイルをバッチリと決めたい時にも役立ってくれます。
嫌な臭いをリセットできる
朝シャンをすると、髪や頭皮についた嫌な臭いをリセットできるというメリットもあります。
一般的に健康な大人の場合、夜間の睡眠中にコップ1杯程度の汗をかいていると言われています。
もちろん、頭皮にも汗腺があるため、汗をかいています。
体臭は、主に汗や皮脂などが皮膚常在菌によって分解されることで、嫌な臭いを発生させています。
同様に、髪や頭皮に汗や皮脂などが付着すると、嫌な臭いを発生させてしまいます。
特に、脂性肌(オイリー肌)の方は、睡眠中の発汗量や皮脂量が多くなりやすいので、嫌な臭いが発生しやすい傾向があります。
朝シャンは、髪や頭皮についた汗や皮脂を洗い流してくれるため、嫌な臭いや臭いによる不快感を解消してくれるのです。
朝シャンが抜け毛や薄毛に繋がる原因
朝シャンは前述の通り、様々なメリットがあります。
また、朝にシャワーを浴びること自体は、抜け毛や薄毛には関係ありません。
しかし、洗い方によっては朝シャンが抜け毛や薄毛に繋がる可能性があるということは覚えておきましょう。
朝シャンが抜け毛や薄毛(ハゲ)に繋がる原因
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毛穴に汚れや皮脂が詰まるから
夜に髪を洗わないと、日中にかいた汗や皮脂、空気中のホコリ、汚れなどが髪や頭皮に付着したまま寝ることになります。
ヘアスタイリング剤をつけていた場合も、落とさずに寝ることになります。
長時間そういった皮脂や汚れなどを放置していると毛穴が詰まってしまう可能性があります。
毛穴の詰まりは、毛穴の奥の毛根にダメージを与えることがあり、結果的に髪の成長を妨げたり、抜けやすくなる原因となります。
朝シャンをする場合は、夜シャンも習慣化しなければ抜け毛や薄毛に繋がる原因になると言えるでしょう。
すすぎが不十分になりやすいから
朝の時間帯は、出勤前や登校前などで何かとバタバタしやすい傾向があります。
急いでいると髪を丁寧に洗えなくなり、すすぎ残しができやすくなります。
また、風呂場のシャワーではなく、洗面台で服を着た状態で洗っていたりすると、すすぎが不十分になりやすくなります。
すすぎが不十分だと、皮脂や汚れが上手く洗い流せなくなるため、フケやかゆみ、毛穴の詰まりなどの原因になります。
もちろん、その様な頭皮環境の悪化は、抜け毛や薄毛に繋がります。
ヘアケアが不十分になりやすいから
朝シャンは、髪を洗った後のヘアケアにかける時間も短く、不十分になりやすくなります。
例えば、ドライヤーの乾かし方が不十分だと、髪や頭皮が濡れていたり、生乾き状態になってしまいます。
自然乾燥気味になると髪のパサつきや切れ毛を引き起こすことがあります。
また、頭皮に湿気があると雑菌が繁殖し、頭皮環境の悪化に繋がることもあります。
結果的に、抜け毛や薄毛の原因になってしまうのです。
必要な汗や皮脂を洗い流してしまうから
通常、髪や頭皮は「皮脂膜」という皮脂の膜で守られています。
皮脂膜とは、皮膚の表面で汗腺から分泌される「汗」と皮脂腺から分泌される「皮脂」が程良く混ざったものです。
角質層にある水分の蒸発を防ぐことによって、皮膚の潤いを保持したり、日中の紫外線などによる刺激から髪や頭皮を守る役割があります。
しかし、朝シャンによって必要以上に洗いすぎると、その皮脂膜を落としてしまい、髪や頭皮の潤いがなくなったり、紫外線によるダメージを受けやすくなってしまうのです。
また、必要以上に汗や皮脂を洗い流すと、頭皮に汗や皮脂が足りないと判断してしまい、汗や皮脂の過剰分泌に繋がり、頭皮環境を悪化させることもあります。
朝シャンをする際は、ゴシゴシと強く髪を洗ったり、何度もシャンプーをつけて髪を洗わないほうが良いでしょう。
あえてシャンプーを使わず、お湯だけで洗う「湯シャン」も効果的です。
さらに、朝シャン後は、頭皮ケアローションや化粧水を使って、乾燥や紫外線対策を徹底することも大切です。
まとめ~朝シャンは洗い方次第~
1日の始まりを気持ちよくスタートさせるため、朝シャンを習慣化している方が多いかもしれません。
しかし、洗い方などを間違えると頭皮環境が悪化し、抜け毛や薄毛の原因となってしまいます。
朝シャンを行う場合は、以下のポイントに気を付けましょう。
正しい朝シャンのポイント
- 朝シャンだけでなく、夜シャンもする
- 水、またはお湯だけで洗う
- すすぎ残しがないよう丁寧に洗う
- ドライヤーでしっかり乾かす
- 乾燥や紫外線対策を徹底して外出する
- etc...
正しい洗い方さえマスターすれば、朝シャンによる抜け毛や薄毛を防ぐことができます。
今一度、自分の朝シャンに問題がないか見直してみてください。
スタッフより
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