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ヘアカラーリングは抜け毛や薄毛(ハゲ)を招く可能性がある【医師監修】

AGA

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ヘアカラーリングは抜け毛や薄毛(ハゲ)を招く可能性がある【医師監修】

どんな方も大抵は「ヘアカラーリング(染髪)」でおしゃれをするために髪を染めたり、白髪を隠すために染めたりすることがあると思います。

しかし、ヘアカラーリングは抜け毛や薄毛(ハゲ)を招いてしまうと言われています。

何故なのでしょうか。

今回は、ヘアカラーリングが抜け毛や薄毛(ハゲ)を招く理由について解説します。

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ヘアカラーリングとは?

区分 名称 通称
医薬部外品 永久染毛剤 ヘアカラー
白髪染めなど
脱色剤 ヘアブリーチ
ヘアライトナーなど
脱染剤 ハイブリーチ
カラーリムーバーなど
化粧品 半永久染毛料 ヘアマニキュア
カラートリートメントなど
一時染毛料 ヘアマスカラ
ヘアカラースプレーなど

ヘアカラーリング(染髪)とは、ヘアカラーリング剤(染髪剤)などで髪の毛を染色することで、「髪染め」「染毛」「カラーリング」などと呼ばれることもあります。
ヘアカラーリングを行うための製品には、様々な種類があります。

ヘアカラーリング製品は、主に以下の5種類に分けられ、それぞれカラーリング方法などが異なります。

ヘアカラーリング製品の種類

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永久染毛剤(ヘアカラー、白髪染めなど)

永久染毛剤の染まり方

永久染毛剤とは、髪の毛を染める「染毛効果」や髪の毛を明るくする「脱色効果」に優れた、医薬部外品に該当するカラーリング製品です。

永久染毛剤は、主に以下の様な通称で販売されています。

永久染毛剤の通称

  • ヘアカラー
  • 白髪染め
  • オハグロ式白髪染め
  • ヘアダイ
  • ファッションカラー
  • おしゃれ染め
  • etc...

また、永久染毛剤には、「酸化染毛剤」と「非酸化染毛剤」の2種類があります。

酸化染毛剤

永久染毛剤の中でも、「酸化染料」を使った酸化染毛剤は、髪の毛のメラニン色素を脱色して染毛するので、「明るい色」でも「暗い色」でもしっかり染めることができます。

また、染毛成分が髪の毛の内部に深く浸透するため、シャンプーしても色落ちが少なく、色持ちが長期間持続するという特徴もあります。

酸化染毛剤の特徴

  • 染毛効果がある
  • 脱色効果がある
  • 約2ヵ月~3ヵ月間色持ちする
  • シャンプーしても色落ちしない
  • 一回のヘアカラーリングでしっかり染まる
  • アレルギー反応を引き起こすことがある
  • etc...

ただし、酸化染料が体質や体調などの変化によりアレルギー反応を引き起こすことがあるので、ヘアカラーリング前には毎回「皮膚アレルギー試験(パッチテスト)」を行う必要があります。

酸化染毛剤の染毛メカニズムは、以下の通りです。

酸化染毛剤の染毛メカニズム

  1. 「パラフェニレンジアミン」「メタアミノフェノール」「パラアミノフェノール」「トルエン-2,5-ジアミン」などの酸化染料を含む1剤と「過酸化水素」を含む2剤と混合する
  2. 混合した染毛成分を髪の毛に塗布する
  3. アルカリにより髪の毛が膨潤され、髪の中に染毛成分が浸透する
  4. 過酸化水素によってメラニン色素が分解され、髪色が明るくなる(脱色効果)
  5. 同時に酸化染料が酸化して生成された色素によって髪の毛が染まり、発色する(染毛効果)

非酸化染毛剤

もう一方の酸化染料が含まれない非酸化染毛剤は、髪色を明るくすることはできませんが、酸化染毛剤でかぶれやすい方でも使用できます。

非酸化染毛剤の特徴

  • 染毛効果がある
  • 脱色効果はない
  • 約1ヵ月間色持ちする
  • 黒、または黒に近い色にしか染まらない
  • パーマがかかりにくくなることがある
  • 酸化染毛剤でかぶれやすい人でも使用できる
  • アレルギー反応を引き起こすことがある
  • etc...

酸化染毛剤同様、アレルギー反応を引き起こすことがあるので、ヘアカラーリング前には毎回「皮膚アレルギー試験(パッチテスト)」を行う必要があります。

非酸化染毛剤の染毛メカニズムは、以下の通りです。

非酸化染毛剤の染毛メカニズム

  1. 「タンニン酸」「ピロガロール」などの多価フェノールを含む1剤を髪の毛に塗布する
  2. その後、「硫酸第一鉄」などの鉄イオンを含む2剤を髪の毛に塗布する
  3. 多価フェノールと鉄イオンの反応によって染料(黒色の色素)が生成され、髪の毛が染まる

脱色剤(ヘアブリーチ、ヘアライトナーなど)

脱色剤の染まり方

脱色剤とは、髪の毛内部にあるのメラニン色素を分解することで髪色を明るくする「脱色効果」に優れた医薬部外品に該当するカラーリング製品です。

脱色剤は、主に以下の様な通称で販売されています。

脱色剤の通称

  • ヘアブリーチ
  • ヘアライトナー
  • etc...

髪の毛を染める染毛効果はありませんが、髪色を明るくする脱色効果があります。
「過硫酸アンモニウム」「過硫酸カリウム」「過硫酸ナトリウム」など「過硫酸塩」を含む脱色剤は、髪色をより明るくする効果があります。

また、「1剤式」「2剤式」「3剤式」など様々なタイプの脱色剤があります。

脱色剤の特徴

  • 脱色効果がある
  • 染毛効果はない
  • 髪の毛を傷めることがある
  • かぶれを引き起こすことはほとんどない
  • 「1剤式」「2剤式」「3剤式」など様々なタイプがある
  • 過硫酸塩を含む脱色剤は髪色をより明るくできる
  • etc...

ただし、脱色剤では永久染毛剤などで人工的に染めた髪色を明るくすることはできません。

脱色剤の脱色メカニズムは、以下の通りです。

脱色剤の脱色メカニズム

  1. 髪の毛に脱色剤(タイプによって1剤~3剤)を塗布する
  2. アンモニア(アルカリ性物質)が髪の毛の表面のキューティクルに作用し、膨潤・軟化させる
  3. 髪の毛内部まで過酸化水素が浸透し、メラニン色素と化学反応を起こす
  4. 過酸化水素によってメラニン色素が分解され、髪色が明るくなる(脱色効果)

脱染剤(ハイブリーチ、カラーリムーバーなど)

脱染剤の染まり方

脱染剤とは、髪の毛内部のメラニン色素と人工的に染毛した染料を脱色して髪色を明るくする「脱染効果」に優れた医薬部外品に該当するカラーリング製品です。

脱染剤は、主に以下の様な通称で販売されています。

脱染剤の通称

  • ハイブリーチ
  • カラーリムーバー
  • etc...

脱染剤は、「過酸化水素」と「過硫酸塩」の化学反応により髪の毛内部のメラニン色素を分解します。
脱色剤では脱色できなかった人工的に染めた髪色も明るくできる脱染効果があります。

また、「2剤式」「3剤式」など様々なタイプの脱色剤があります。

脱染剤の特徴

  • 脱染効果がある
  • 染毛効果はない
  • 髪の毛を傷めることがある
  • かぶれを引き起こすことはほとんどない
  • 「2剤式」「3剤式」など様々なタイプがある
  • etc...

ただし、黒く濃く染められた髪色やヘアマニキュアなどの半永久染毛料で染められた髪色は脱色できない場合があります。

脱染剤の脱染メカニズムは、以下の通りです。

脱染剤の脱染メカニズム

  1. 髪の毛に脱色剤(タイプによって2剤~3剤)を塗布する
  2. 過酸化水素と過硫酸塩が混合し、化学反応を起こす
  3. 髪の毛内部のメラニン色素や染料によって染められた髪の毛の色素が薄くなる
  4. 一度染められたメラニン色素も薄くなり、髪色が明るくなる(脱染効果)

半永久染毛料(ヘアマニキュア、カラートリートメントなど)

半永久染毛料の染まり方

半永久染毛料とは、「酸性染料」や「塩基性(アルカリ性)染料」などを主成分とした化粧品に該当するカラーリング製品です。
髪表面のキューティクルや表面近くのコルテックスを染めることができます。

半永久染毛料は、主に以下の様な通称で販売されています。

半永久染毛料の通称

  • ヘアマニキュア
  • カラートリートメント
  • カラーリンス
  • 酸性カラー
  • etc...

色持ちは永久染毛剤に劣りますが、髪の毛への負担が少ないのが特徴です。

また、製品によっては、髪の毛に色合いをプラスするだけでなく、つやと潤いを与えることもできます。

半永久染毛料の特徴

  • 髪表面への染毛効果がある
  • 黒色の髪の毛は明るい色にはできない
  • かぶれを引き起こすことはほとんどない
  • 色持ちは永久染毛剤に劣る
  • 髪の毛への負担が少ない
  • 約2週間~4週間色持ちする
  • 繰り返し染めても髪の毛は傷まない
  • シャンプーをする度に、少しずつ色落ちする
  • 1回の使用で染まるタイプや複数回連続で使用することで染まるタイプがある
  • etc...

ただし、汗や雨などで色落ちすることがあります。
皮膚や衣類、床、洗面台、家具などに色落ちした染料が付着すると、すぐには落としにくいことがあるので、注意が必要です。

半永久染毛料の染毛メカニズムは、以下の通りです。

半永久染毛料の染毛メカニズム

  1. 髪の毛に半永久染毛料を塗布する
  2. 酸性染料やアルカリ性染料などの染料が髪表面やキューティクルの間を通って髪内部に浸透する
  3. 弱酸性下、酸性下、弱アルカリ性下、アルカリ性下のいずれかで髪の毛を染める

一時染毛料(ヘアマスカラ、ヘアカラースプレーなど)

一時染毛料の染まり方

一時染毛料とは、顔料などの着色剤(着色料)を髪表面に付着させて、一時的に髪の毛を着色する化粧品に該当するカラーリング製品です。
髪を一時的に着色するため、「毛髪着色料」とも呼ばれることもあります。

一時染毛料は、主に以下の様な通称で販売されています。

一時染毛料の通称

  • ヘアマスカラ
  • ヘアカラースプレー
  • etc...

髪の毛に塗布するだけなので、手軽に使用できます。

また、一度のシャンプーで洗い流せるので、繰り返し染めても髪の毛が傷まず、負担が少ないのが特徴です。

一時染毛料の特徴

  • 手軽に着色できる
  • かぶれを引き起こすことはほとんどない
  • 約1日色持ちする(洗い流すと落ちる)
  • 一度のシャンプーで洗い流せる
  • 繰り返し染めても髪の毛は傷まない
  • 髪の毛への負担が少ない
  • etc...

ただし、半永久染毛料よりも汗や雨などで色が落ちやすいカラーリング製品です。
皮膚や衣類、床、洗面台、家具などに色落ちした染料が付着すると、すぐには落としにくいことがあるので、注意が必要です。

一時染毛料の染毛メカニズムは、以下の通りです。

一時染毛料の染毛メカニズム

  1. 顔料などの着色剤を髪表面に塗布する
  2. 一時的に髪の毛が着色される

ヘアカラーリングが抜け毛や薄毛(ハゲ)を招く理由

びまん性脱毛症

結論から言うと、ヘアカラーリングによって髪を染めても抜け毛や薄毛(ハゲ)に直接的な関係性はありません

抜け毛が増えたり、薄毛になるといったことはないのです。

しかし、間接的に抜け毛や薄毛に繋がる可能性はあります

ヘアカラーリングが抜け毛や薄毛を招く理由を解説します。

ヘアカラーリングが抜け毛や薄毛(ハゲ)を招く理由

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髪の毛が傷むから

髪の毛が痛むイメージ

カラーリング製品自体には、抜け毛や薄毛の原因になるような成分は含まれていません。

しかし、髪の毛が傷む原因となる成分が配合されていることは確かです。

ヘアカラーリング製品には、染料を髪の毛に浸透させるため、「キューティクル」を強制的に開かせる成分が含まれていることがあります。
キューティクルが強制的に開くと、内部にある「コルテックス」まで影響を与えてしまいます。

キューティクルは髪表面を守り、コルテックスは内側から髪の毛の強さ(強度やコシなど)を支えています。
ヘアカラーリング製品は、この両方にダメージを与えてしまうことがあるため、結果として髪の毛が傷んでしまうのです。

特に、キューティクルがはがれてしまうと、つやと潤いが失われて髪が傷みやすくなるとされています。

また、キューティクルは、例えるなら髪の毛を守る鎧の様なもので、キューティクルが開いていたり、はがれている状態は、無防備な状態と同じです。
キューティクルが開いたり、はがれている状態が続くと、髪の毛のたんぱく質などが流出してしまい、髪が傷むだけでなく、脆く痩せ細り、弱々しくなってしまうのです。

さらに、髪の毛が脆く痩せ細るようになると「枝毛」や「切れ毛」が増える原因にもなります。
髪の毛のボリュームが減ったように見えると薄毛(ハゲ)に見られてしまうことにも繋がるのです。

一度のヘアカラーリングで抜け毛や薄毛に繋がるほど髪の毛が傷むことはありません。
ただし、一般的にヘアカラーリングは、髪色を明るくすればするほど髪の毛が傷んでいくので、頻度などには注意が必要です。

染料(カラー剤)が頭皮の毛穴に詰まるから

毛穴に汚れが溜まってるイメージ

ヘアカラーリングで使用する何らかの染料(カラー剤)が頭皮の毛穴に詰まると抜け毛や薄毛の原因になります

染料に限らず、単純に毛穴に何かが詰まると物理的に髪の毛が生えなくなってしまいます。

また、毛穴が詰まると雑菌が繁殖することがあります。
雑菌が繁殖すると頭皮環境が悪くなり、余計な皮脂が増えたり、血行不良を引き起こします。
皮脂は更なる毛穴の詰まりを引き起こす可能性があり、血行不良になると髪の毛に十分な栄養を届けれなくなり、抜け毛や薄毛の原因になります。

ヘアカラーリング時、頭皮に染料がつかないようにしたり、ヘアカラーリング後のシャンプーの仕方が重要になります。

皮膚炎を引き起こす可能性があるから

腕が痒いイメージ

ヘアカラーリングは、人によっては「アレルギー性接触皮膚炎」や「刺激性接触皮膚炎」などの皮膚炎を引き起こす可能性があります

アレルギー性接触皮膚炎とは、肌に触れた何らかの物質に対して体の免疫システムが働き、「有害な物質だ」と認識してしまった時に起こる皮膚の炎症です。
刺激性接触皮膚炎とは、強い刺激のある化学物質などに触れてしまったときに起こる皮膚の炎症です。

どちらも、かゆみや湿疹、かぶれなどの症状が現れることがあります。

これらの皮膚炎よって頭皮にダメージが与えられ、髪の毛の成長に関わる毛母細胞が傷つくと、発毛に影響を与えてしまう可能性があるのです。

ヘアカラーリング後に頭皮のかゆみや痛みを感じるなど何らかの異変が生じた場合は、皮膚科のあるクリニックや病院へ受診することをおすすめします。

ヘアカラーリングによる何らかの皮膚炎は誰にでも起きる可能性があるので、注意が必要です。

まとめ~ヘアカラーリングは美容師にやってもらおう~

ヘアカラーリングは、髪の毛にとって必ずしも”悪いこと”ではありません。

髪の毛は染めたいけど、抜け毛や薄毛が気になる方は、以下のことを守るようにしましょう。

ヘアカラーリングで気を付けるべきこと

  • 市販のヘアカラーリング製品を使わない
  • なるべく髪の毛や頭皮に優しいカラーリング製品を使う
  • 専門の美容室でヘアカラーリングを行う
  • ヘアカラーリング後は必ずアフターケアを行う
  • ヘアカラーリングの頻度を減らす
  • etc...

やはり、ヘアカラーリングで一番大切なことは、専門の知識と技術を持った美容師に髪に毛を染めてもらうことでしょう。
美容室などにあるヘアカラーリング製品は市販品と成分が異なります。

美容室であれば髪の毛や頭皮へのダメージ軽減やヘアカラーリング後のアフターケアもしっかりしてくれるはずです。

染まる力は弱くなってしまいますが、頭皮や髪の毛に優しいヘアカラーリング製品を選ぶことも抜け毛や薄毛対策には有効です。

正しいヘアカラーリング知識を身に着け、おしゃれを楽しみながらいつまでもふさふさで若々しい髪の毛の維持を目指しましょう。

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スタッフより

スタッフ

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