「ペニス増大パンツ」の陰茎増大効果は嘘！本当の効果を徹底解説【医師監修】

最近、インターネット上では「ペニス増大パンツ」や「ペニス矯正パンツ」などと呼ばれる男性向けの下着を見かけることがあります。
これらの下着には、毎日履くだけで簡単に陰茎（ペニス）が増大できたり、陰茎の形を整えたりする効果があるとされています。

しかし、ペニス増大パンツやペニス矯正パンツなどと呼ばれるものに陰茎増大や陰茎矯正などの効果はありません。

誇大広告に騙されないでください！

今回は、ペニス増大パンツの本当の効果などについて解説します。

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ペニス増大パンツとは？

ペニス増大パンツとは、毎日履くだけで陰茎の増大や形の矯正に効果があるとされる男性向けの機能性下着のことです。
「ペニス矯正パンツ」と呼ばれることもあります。

ペニス増大パンツは、紳士の国イギリスが発祥とされています。
日本国内では、インターネット上だけでなく、男子向けのファッション雑誌やメディアに紹介されて広まっていきました。

ペニス増大パンツには、パンツの中に複数の磁石が挿入されたタイプや加圧で体を引き締めるタイプなどの種類があります。

本来は、「男性の性機能の回復」や「勃起力の向上」などの名目で発売されましたが、次第に「陰茎の増大（サイズアップ）」や「陰茎の形の矯正」などを目的として売られるようになっていきました。

しかし、実際には陰茎を増大させる効果などはないので、注意が必要です。

ペニス増大パンツに陰茎増大効果はない

ペニス増大パンツは、下半身（股間周辺）の血流を促進したり、改善する効果が期待できるとされています。
理論的には、下半身の血流を促進することで、勃起時に陰茎が増大（サイズアップ）すると考えられているのです。

たしかに、下半身の血流が促進されれば、間接的に勃起力の向上には繋がるかもしれません。

しかし、「陰茎が増大する」というのは、あくまでも理論上の話であり、科学的にも医学的にも根拠がありません。
臨床実験などで効果が証明されたことはないのです。

結論、「ペニス増大パンツに陰茎増大効果はありません」。

まして、何らかの肉体改造や陰茎矯正、体幹強化などに効果があるなども甚だしい嘘です。

最近では、「下半身を加圧し、圧迫させることで陰茎海綿体への血流を促進させる！」などという意味不明な宣伝さえ見かけます。
「低価格」「安全性」「継続性」「手軽さ」などを売り文句に販売していることもあります。

こうした商品は、某大手通販サイトでも見受けられます。
インターネット上では、そういった商品に陰茎増大効果があると謳っているサイトもあります。

何度も言いますが、間違いなく嘘です。
くれぐれも騙されないようにご注意ください。

ペニス増大パンツ（機能性下着）の本当の効果

ペニス増大パンツは、単純に「機能性下着（アンダーウェア）」としてなら様々な効果が期待できます。

ペニス増大パンツ（機能性下着）に期待できる本当の効果をご紹介します。

期待できる本当の効果

• 陰茎の位置ずれ防止
• どんな体型でもフィット
• 精巣の冷却
• 下半身の血流促進
• 清潔な状態の維持

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陰茎の位置ずれ防止

機能性下着には、内側にサポーターが付いているものがあります。

サポーターは、陰茎の位置（いわゆる、チンポジ）がずれるのを防いでくれます。

ある程度の動きなら締め付けることなく、理想的なポジションを維持し、心地よく安定させてくれます。
長時間履いても違和感なく、快適に過ごすことができるでしょう。

どんな体型でもフィット

履き心地を重視した機能性下着もあり、伸縮性の高い素材を使用しているものがあります。
ゴムの様にあらゆる方向へ伸縮してくれるので、どんな体型の方でもフィットしてくれます。

また、伸縮性が高いことで、腰や足周りの可動域を妨げることがないので、動きやすいというメリットもあります。

精巣の冷却

機能性下着には、通気性の高い素材を使用しているものがあります。
体にフィットするボクサータイプのデザインでも長時間履いていても蒸れにくいため、1日中サラサラで快適に過ごすことが可能です。

さらに、通気性が高いと精巣（睾丸）を冷却する効果が期待できます。

男性の精巣や精子は熱に弱いという特性があります。
精巣を高熱にさらすことは、精巣機能や精子の造精機能に悪影響を及ぼしてしまいます。

そのため、精巣は冷却しやすいように体外からはみ出る様な形状をしているのです。

通気性に優れた機能性下着は、良質な精子が作られやすくなるので、男性不妊の予防に効果的とされています。

また、精巣は男性ホルモンの一種である「テストステロン」の産生を行っている臓器でもあります。
精巣が冷却され、テストステロンが活発に産生されやすくなれば、男性機能の回復が見込める可能性があります。

通気性が高く表面がツルツルしており、縫い目に引っかかりがない機能性下着が履きやすいため理想的と言えます。
さらに、触れた瞬間に冷たさも感じられる接触冷感素材も付随していれば、夏の暑い日のインナーにはぴったりでしょう。

下半身の血流促進

機能性下着には、磁石が挿入されていたり、加圧機能があるものがあります。

磁気の力や体を引き締める効果によって、下半身の血流を促進させることができます。

血流を促進できるので、下半身周りの筋肉の疲れやこりの緩和に繋がるとされています。

また、間接的には陰茎海綿体への血流が促進され、勃起力の向上に繋がることはあるかもしれません。

ただし、下半身の血流促進によって陰茎自体が増大（サイズアップ）することはないので、注意しましょう。

清潔な状態の維持

機能性下着には、抗菌加工や防臭加工がされたものがあります。
雑菌の繁殖や悪臭を抑制できるため、、清潔な状態を維持することができます。

男性の股間周辺は、どうしても熱がこもりやすく、蒸れて臭いが発生したり、雑菌が繁殖しやすい部位です。

通気性が高く、さらに抗菌加工や防臭加工がされていれば、長時間下着を履いても衛生面は問題ないでしょう。

まとめ～陰茎増大グッズに注意！～

世の中には、陰茎増大を謳うサプリメントや器具などのグッズが溢れていますが、そのほとんどに効果はありません。

逆に、グッズの種類や使い方によっては、陰茎に取り返しのつかないダメージを与えてしまい、増大どころか勃起ができないほど損傷してしまうことがあります。
医学的根拠のない陰茎増大グッズの使用は控えましょう。

特に、陰茎の大きさにコンプレックスを抱えている様な男性は騙されやすいので、注意が必要です。

そもそも、陰茎の大きさは、性機能が成熟する思春期（第二次性徴）に決まるものです。

思春期になると男性ホルモンの一種である「テストステロン」の分泌が活発になるため、陰茎や精巣などの男性器が発達します。
その際に、陰茎の大きさも決まっていくのです。

しかし、成人後はテストステロンの分泌量が減少していくため、ほぼ完全に男性器の成長は止まります。
そのため、人工的にテストステロンを補充したとしても、男性器のさらなる成長、つまり陰茎のさらなる増大は期待できなくなるのです。

何らかの外科手術によって人工的に陰茎を増大させない限りは、思春期が終わった成人男性の陰茎の大きさが変わることはありません。

ただし、勃起によって一時的に陰茎を通常時より大きく見せたり、硬化させたりすることは可能です。
勃起を促したいならバイアグラなどのED治療薬を服用しましょう。

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