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カフェインで勃起力が向上する?EDや中折れ対策に有効?

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カフェインで勃起力が向上する?EDや中折れ対策に有効?

コーヒーやエナジードリンクなどに含まれるカフェインは、勃起力を向上させる効果があると耳にしたことのある方もいるかもしれません。
一部の研究ではその効果が認められていますが、関連性が認められなかったというケースもあります。

今回は、カフェインで勃起力が向上すると考えられる3つのメカニズムや、カフェインの適量を解説します。
実際にカフェインとED(勃起不全)の関連性を調査した研究データや、勃起力改善が見込めなかったときの対策も紹介するので、最後までご覧ください。

ただし、カフェインはEDを根本的に治療するものではありません。
EDの疑いがある方や、EDと診断されている方は、医師に相談のもと正式な治療法を検討してください。

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そもそも「カフェイン」とは

ジャンプする男性

カフェインとは、世界で最も広く使われている「精神刺激薬(興奮剤)」として知られています。
近年では、抗がん剤の効果を高める可能性があることもわかってきました。

一般的には、カフェインが中枢神経系を活性化させることによって以下のような作用を示します。

カフェインの効果

  • 覚醒作用:頭がさえて、眠気が覚める
  • 興奮作用:興奮状態を引き起こす
  • 利尿作用:老廃物や毒素の排出を促進する
  • 鎮痛作用:痛みを抑え、頭痛などを抑制する
  • 疲労回復作用:ストレスや倦怠感を軽減する
  • 血管拡張作用:血管が拡張することで、血流が増加する

カフェインは、以下のような飲食物や医薬品に含まれています。

カフェインを含む飲食物・医薬品の例

  • コーヒー
  • エナジードリンク
  • 紅茶
  • コーラ
  • チョコレート
  • 精力剤
  • 市販の風邪薬

カフェインで勃起力は向上する!?考えられる3つのメカニズム

結論からいうと、カフェインで勃起力の向上や中折れの改善が見られる可能性があります。

カフェインが持つ興奮作用や血管拡張作用、疲労回復作用などが勃起力に良い効果を示すと考えられているのです。

カフェインが勃起力を向上させると考えられるメカニズム

カフェインが勃起力を向上させると考えられるメカニズム

  1. 興奮作用
  2. 血管拡張作用
  3. 疲労回復作用

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①興奮作用

興奮している男性

カフェインを摂取すると、全身に指令を出す脳や脊髄の中枢神経が活性化し、「興奮作用」が働きます。
その結果、興奮状態を引き起こし、性欲などの性的興奮に繋がるのです。
カフェインを飲むとムラムラしたり、性欲が増したと感じたりするのはそのためです。

性行為に積極的になることで勃起力が向上すると考えられており、精力剤の代替としてカフェインやアルギニンを多く含むエナジードリンクを飲む方もいるほどです。

②血管拡張作用

血流のイメージ

エナジードリンクを飲んだあとに、血の巡りが良くなったような経験をした方もいるかもしれません。
これは、カフェインが持っている「血管拡張作用」によるものです。

そもそも、勃起とは陰茎海綿体に血液が集まり、スポンジが水を吸うかのように膨張する現象です。
そのため、カフェインによって血流が良くなれば、陰茎の毛細血管への血流も増加し、結果的に勃起力の向上に繋がる可能性があります。

③疲労回復作用

深呼吸する男性

カフェインの持つ「疲労回復作用」には、精神的な疲れを取り除き、ストレスや倦怠感を解消させる効果があります。
カフェインを多く含むコーヒーや紅茶を飲んだあと、落ち着いた気持ちになるのはこのためです。

カフェインは一部の医薬品にも使用されており、精神的なストレスが原因で起こる「心因性ED」に対して効果があるといわれているほどです。

精神的なストレスがカフェインによって緩和されることで、勃起力が元に戻る可能性が期待できます。

カフェインが含まれる飲み物と含有量

カフェインを多く含む飲み物とその含有量(※1 ※2)は、以下の通りです。

カフェインが含まれる飲み物と含有量のグラフ

カフェインが多く含まれる飲み物と含有量

飲み物 カフェイン含有量(100mlあたり)
玉露 約160mg
コーヒー 約60mg
エナジードリンク 約32mg~300mg(製品による)
紅茶 約30mg
烏龍茶 約20mg
ほうじ茶 約20mg
コーラ 約10mg
玄米茶 約10mg

カナダ保健省(HC)は、健康な成人であっても一日あたり最大400mgのカフェイン摂取量に留めるよう注意喚起しています(※1)。

これらを踏まえると、カフェインの含有率が高いとされる玉露の場合は、3杯以上飲むとカフェインの過剰摂取になる可能性があります。
また、コーヒーの場合は、7杯以上飲むとカフェインの摂り過ぎとなる可能性があるので、注意しましょう。

なお、エナジードリンクは製品によってカフェインの含有量が大幅に異なります。
特に海外の製品には大量のカフェインが含まれていることもあるので、飲み過ぎに注意しましょう。

※1 参考:カフェインの過剰摂取について|農林水産省
※2 参考:よくあるご質問|日本コカ・コーラ株式会社
※3 参考:Health Canada Reminds Canadians to Manage Caffeine Consumption|Canada.ca

カフェインと勃起の関係についての研究データ

カフェインと勃起の関係についての研究データについて説明する医師たち

カフェインは勃起機能を向上させる事例は多くありますが、報告によっては勃起機能との関連性が認められなかったケースも存在します。

以下では、カフェインと勃起の関係についての研究データを紹介します。

カフェインと勃起の関係についての研究データ

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カフェインが勃起機能を向上させた報告

アメリカのある研究チームは、3,724名もの男性(20歳以上)に対してカフェイン摂取量とEDの関連性を調査しました。
その結果、一日あたりコーヒー2杯~3杯(170mg~375mg)を摂取した場合に、EDのリスクが低下したことを報告しています(※4)。

ただし、カフェインによる興奮作用・血管拡張作用・疲労回復作用がED改善に直接効果を示した因果関係は明確ではありません。

カフェインによって何らかの健康効果を示し、結果としてED改善効果が見られた可能性も否定できません。
いずれにしても、カフェインが勃起力向上に対してポジティブな影響を与えた一つの例といえます。

※4 参考:Lopez, David S et al. “Role of Caffeine Intake on Erectile Dysfunction in US Men: Results from NHANES 2001-2004.” PloS one vol. 10,4 e0123547. 28 Apr. 2015

カフェインと勃起機能の関連性が認められなかった報告

過去に実施された複数の文献から得られた膨大なデータを抽出し分析した2024年の研究によれば、カフェインと勃起機能の間に関連性は認められなかったと報告されています(※5)。

とはいえ、前述のように一部の研究では、カフェインの摂取により間接的にEDが改善した事例もあります。
文献内では、より詳細な調査のためにはデータ数を増やすなどの追加調査が必要であると結論付けました。

このことから、カフェインを飲むことで必ずしも勃起機能が向上するとは言い切れませんが、場合によってはポジティブな効果が得られることもあるといえるでしょう。

※5 参考:Karimi, M., Asbaghi, O., Kazemi, K. et al. Association between caffeine intake and erectile dysfunction: a meta-analysis of cohort studies. J Health Popul Nutr 43, 154 (2024).

勃起機能向上を目的にカフェイン摂取するリスク

勃起機能向上を目的にカフェインを摂取する方でありがちなのが、過剰摂取です。
カフェインを過剰摂取すると、以下のような症状が現れます。

勃起機能向上を目的にカフェイン摂取するリスク

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過剰摂取により副作用が生じる

めまいがする男性

前述の通り、個人差によりますが、健康な成人男性ではカフェインの摂取量を1日最大400mgまでに抑えることが推奨されています。
1日に400m以上のカフェインを摂取すると過剰摂取となり、「カフェイン中毒」という中毒症状を引き起こす可能性があります。

カフェインを短時間で大量に摂取してしまうと、中枢神経系が過剰に刺激され、頭痛やめまい、興奮、不眠、吐き気などの症状を引き起こします。
重症化すると、けいれんや不整脈、低血圧、意識障害などを引き起こし、最悪の場合は死に至る場合もあるのです。

カフェインの耐性は個人差があるので、効果や副作用の出やすさが人によって大きく異なります。
こういった症状が現れた場合は、カフェインの摂取をただちに中止し、病院やクリニックなどの医療機関で受診するようにしてください。

脳が覚醒し不眠となる

寝付けない男性

カフェインの興奮作用により脳が覚醒すると、夜に寝付けない不眠に陥り、翌日のパフォーマンスを低下させる恐れがあります。
特にカフェイン中毒になってしまうと、こうした状態が慢性的に続くようになり、生活の質自体が低下しかねません。

また、カフェインの利尿作用によって睡眠中に目が覚め、結果として睡眠の質を低下させる恐れもあるのです。

カフェインの吸収・代謝速度や効き目の強さには個人差があり、摂取してからカフェインの血中濃度が半分になるまでの時間(半減期)は2時間〜8時間と幅広いのが特徴です。

睡眠の質を下げないためにも、カフェイン摂取は午前中、あるいは遅くとも15時頃までにすると良いでしょう。

睡眠と勃起機能の関係性については、以下の記事で詳しく解説しています。

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亜鉛の吸収が妨げられる

牡蠣

亜鉛は、性欲や勃起などの男性機能を高めるテストステロン(男性ホルモンの一種)の分泌を促すことが知られています。
しかし、カフェインは亜鉛の吸収を妨げてしまうため、結果としてEDを悪化させてしまいかねません

亜鉛は、現代人が不足しがちな成分で、身体にとっては希少なものです。
亜鉛の吸収をカフェインが邪魔してもバランスが取れるように、マカや牡蠣など亜鉛が多く含まれる食べ物・サプリメントなどで亜鉛不足を補うようにしましょう。

カフェインで勃起機能が改善しなかった場合の選択肢

ED治療薬

前述の通り、カフェインで必ずしも勃起機能が向上するとは限りません。
万が一カフェインで効果が感じられなかった場合には、ED治療薬を服用する手段があります。

日本で承認されているED治療薬

  • バイアグラ(シルデナフィル)
  • レビトラ(バルデナフィル)
  • シアリス(タダラフィル)

いずれのED治療薬は、血管を拡張させることで血流を促す作用を持っています。
そのため、陰茎海綿体にも血液が集まり、水を含んだスポンジのように陰茎が膨張しやすくなるのです。

なお、ED治療薬を服用すると日常生活の中でも無意識に勃起が誘発されることを心配される方もいますが、性的刺激を受けたときにしか勃起は起きません。

性行為前に錠剤を服用するだけで勃起機能の改善が見込め、性行為の充実に繋がる可能性があります。
ED治療薬の処方には病院やクリニックなどの医療機関での問診が必要となりますが、カフェインで勃起機能が改善しなかった場合の選択肢として、ぜひ検討してみてください。

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まとめ~カフェインは勃起を促すケースもある!ただし適量摂取を心掛けよう~

コーヒーなどに含まれるカフェインには、勃起力を向上させる可能性があるといわれています。
一方で、カフェインと勃起には関連性がないとする研究データも存在します。
このあたりは個人差があると理解しておきましょう。

なお、カフェインの過剰摂取は、亜鉛の吸収を妨げたり、中毒症状を招いたりする恐れがあるので、摂り過ぎには注意が必要です。

コーヒーの場合は、多くとも1日2杯〜3杯までに留めましょう。

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スタッフより

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