クリニックコラム

AV(アダルトビデオ)の見過ぎはEDになる可能性がある【医師監修】

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AV(アダルトビデオ)の見過ぎはEDになる可能性がある【医師監修】

AV(アダルトビデオ)を見過ぎると、ED(勃起不全)になることがあるので、注意してください。

いわゆる「AVの見過ぎED」の特徴は、AVを使ったマスターベーションで勃起して射精もするのに、実際の性行為では勃起しにくくなる、というものです。
この記事では、AVの見過ぎEDの症状や原因、対策などについて解説します。

※海外では、写真や映画、雑誌、ビデオなどの媒体を問わず、アダルトな作品をポルノグラフィ(ポルノ)と呼びますが、日本ではAVという言葉が主流になっているので、この記事ではポルノを含めてAVと呼びます。

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AVを見過ぎるとEDになる

悩む男性

AVの見過ぎEDには、ポルノ誘発性勃起不全(Porn Induced Erectile Dysfunction:PIED)という正式名称があります。
AVを見過ぎたことによって、実際の性行為のときに勃起しなかったり、勃起を維持できなかったりすると、ポルノ誘発性勃起不全と診断されます。

ポルノ誘発性勃起不全は、血流などに問題がない10代~20代の若い世代でも起こりえるEDです。

ポルノ誘発性勃起不全は気がつきにくい病気

AVの見過ぎでEDを発症する人は、ほぼ毎日、何時間もAVを視聴し、自慰行為(マスターベーション)を繰り返しています。

しかし、AVの見過ぎでEDを発症している方の中には、自分がポルノ誘発性勃起不全を発症していることに気がついていない方がいます。
それを単なるEDだと思っているのです。

なぜなら、そのような方は、AVを見ることが普通のこと(日常的なこと)であると理解しているからで、AVの視聴が勃起に悪影響を与えているとは思っていないからです。

何時間視聴すると「AVの見過ぎ」と言えるのか

リモコン

では、何時間くらいAVを視聴していると、AV見過ぎEDを起こすような「見過ぎ」になるのでしょうか。
残念ながら、まだ医学的にAV見過ぎの時間は確定していません。
ただ、海外の調査などから、見過ぎの時間を推定することはできます。

オーストラリアでの調査によると、11歳~17歳は平均週2時間~4時間、AVを視聴しているという結果が出ています。
これを1日に直すと、1日約17分~34分になります。

約17分~34分では、マスターベーションによって1回~2回程度のオーガズム(射精)が限界でしょう。
AVを使ったマスターベーションを毎日1回~2回程度行なっているくらいでは、AVの見過ぎとは言えなさそうです。

では、ヘビーAV視聴者は、どれくらい見ているのでしょうか。
これもオーストラリアの事例ですが、ポルノ中毒(AV中毒)といわれるような男性になると、毎日約5時間~6時間、AVを視聴しているそうです。
複数のディスプレイ(スクリーン)を使って、複数のAVを同時に視聴するケースも報告されています。

毎日約5時間~6時間となると、仕事や学校などの時間以外の大半はAV視聴に使っていることになります。
そうなると仕事や勉強などに支障が出てくるはずです。

実生活に影響の出る範囲まで視聴を続けるのは、「AV見過ぎ時間」と言えそうです。
毎日約5時間~6時間は、必ずAVを視聴していて、AVでマスターベーションをするときは勃起するのに、実際のセックスでは勃起しない場合は、「AVの見過ぎED」を疑ったほうがよいと考えることができます。

ただ、これは医学的な見解ではなく、海外の事例から推測したものなので、個人差によっては、1日1時間以下のAV視聴でも「AVの見過ぎED」が起きている方がいるかもしれません。

AVの見過ぎEDの原因

パソコンを見る男性

AVの見過ぎEDの原因は、もちろんAVを見過ぎていることです。

AVは若い頃から身近にあるツールとなってきています。
最近では、アダルトサイトが数多く存在しており、パソコンだけでなく、スマホでも簡単に見れるようになっています。
アメリカの調査では、AVを初めて視聴した男性の平均年齢は13歳だそうです。

そうした若年層からAVを見過ぎると性的刺激が鈍化すると言われています。

性的刺激には、想像(イマジネーション)による性的刺激と、物理的(触覚など)な性的刺激があります。
女性の裸などを想像して勃起に繋がるのが想像による性的刺激で、性感帯や陰茎などを触ることで勃起に繋がるのが物理的な性的刺激です。

これらの性的刺激の鈍化をAVは引き起こすのです。

AVの見過ぎEDの原因

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AVの性的刺激が強すぎる

驚く男性

AVの強い性的刺激に慣れてしまうと一般的な性的刺激では満足できなくなり、結果としてEDになるということがあります。
EDの原因とされる中には、心因性EDという心理的な要素が大きく影響する場合もあり、自分の意思とは関係なくEDを引き起こすことがあります。

勃起は複雑なメカニズムの上で成り立っています。
陰茎が大きくなって硬くなるのは、陰茎内部の海綿体という器官に大量の血液が流れ、溜まるからですが、この現象を起こすには、脳や神経、血管、ホルモンなどが連係して働かなければなりません。
そして、勃起に関わる全ての臓器や器官、組織が働くきかっけになるのが、性的刺激です。

性的刺激を受けると、脳が性的興奮として捉え、勃起に関わる動作がスタートします。
性的刺激を受けなければ、何も始まりません。

AVの世界は創作的で、多様な性的刺激に溢れています。
AVの性的刺激が強すぎると、陰茎を膣に挿入するシーンの想像ですら弱い性的刺激になってしまい、性的興奮をしなくなります。

想像による性的刺激不足は、物理的な性的刺激も強いものを求めるようになってしまうのです。

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ノーマル・セックスで性的興奮ができない

不仲な男女

AVの見過ぎEDの方は、一般的な性行為、いわゆる「ノーマル・セックス」をイメージできない、あるいは性的興奮ができないという特徴があります。

人によって性行為の概念は異なりますが、男性と女性の場合は、大抵は次のように進める性行為を「ノーマル・セックス」と呼びます。

一般的な性行為(ノーマル・セックス)の進め方

  1. ムーディに女性をベッドに誘ったり、キスをしたりする
  2. 女性の体を優しく触る(いわゆる、「前戯」)
  3. 胸や首筋、膣周辺、膣など、感じやすい部分(性感帯)に優しく触る
  4. 膣内に指を挿入するなどして、膣分泌液を分泌させる(いわゆる、「濡れさせる」)
  5. コンドームを装着して膣に挿入する
  6. ピストン運動をする(いわゆる、「性行為」)
  7. 女性のオーガズムを誘う(いわゆる、「絶頂」)
  8. 自分がオーガズムに達する(射精する)
  9. 女性の体を触ったり、キスをしたりしてクールダウンさせる(いわゆる、「後戯」)

AVを見過ぎていると、過激な性行為を想像するようになってしまい、このようなノーマル・セックスを想像できなくなります。
なぜならAVの世界では滅多に、このようなノーマル・セックスは描かれないからです。

AVの性行為と現実世界の性行為には、大きな乖離があります。
しかし、初体験前の若者がこういった架空のシナリオの性行為を見せられてしまうと、現実の性行為の際にギャップが起きてしまい、EDを発症してしまうことがあります。

つまり、AVを見過ぎると、ノーマル・セックスに性的興味が持てなくなってしまうのです。

性的興味がなくなったものに対して性的興奮することはなく、それでは勃起の歯車は回りません。

本物の女性像がわからなくなる

顔の見えない女性

AVの見過ぎは、現実とのギャップを生み、それが勃起の弊害になります。

例えば、AVには、男性の性的興奮を誘うために、胸の大きな女性やスタイルのよい女性、顔が整った女性が登場します。
しかし、実際に付き合っているパートナーの胸やスタイル、顔は、必ずしもそうとは限りません。

ここにギャップを感じてしまうと、付き合っているパートナーから、性的興奮を得られなくなってしまうのです。

また、AVに出演する女性は、性器周辺のアンダーヘアを剃り落としている(いわゆる、「パイパン」)ことがあります。
これに見慣れてしまうと、アンダーヘアがある女性器に違和感を持ってしまいます。

つまり、女性器を見て興奮する視覚的刺激が失われることになります。
パートナーを見て「AV女優と違う」と思ってしまうギャップが、EDを誘発させてしまうのです。

正しいマスターベーションが分からない

注意する男性

マスターベーションは、自分の好きなタイミングで、思い通りに性的快感を得ることができます。

しかし、異常に強い物理的な刺激を陰茎に与えてマスターベーションをしすぎると勃起しにくくなる、または勃起できなくなるということがあります。
刺激を受ける触覚には、強い刺激を受けすぎると、弱い刺激への感度が鈍るという性質があります。

物理的な性的刺激の鈍化がEDを引き起こすのです。
EDにならなくとも、物理的な性的刺激の感度低下で「遅漏」という射精障害を引き起こす可能性もあります。

また、AVの見過ぎによって、過度なマスターベーションを繰り返し、力加減を誤ると、勃起に必要な神経や血管などを傷つけて、EDになってしまうこともあります。

正しいマスターベーションを覚える前からAVの世界を知ってしまい、オーガズム(射精)を得るために陰茎をいじりすぎてしまうとそういったことが起こりえます。

AVの世界の誤った性知識を覚える前に、正しいマスターベーション方法を知ることが大切です。

AV見過ぎEDの対策

注意する男性

AV見過ぎEDの対策は、基本的にはAVの視聴頻度や視聴時間を減らすこと、または完全に見ないことです。
しかし、これは簡単なことではありません。

誰でも簡単にAVを回避することは難しい環境が整ってしまっているからです。

かつてAVは、専門のショップやレンタルビデオ店の18禁特設コーナーでしか入手できませんでした。
つまり、AVは入手が容易にはできない「マスターベーション・ツール」だったと言えます。

しかし、現在は、パソコンやスマホを開いてアダルトなワードを検索すれば、いつでもすぐにAVを視聴できます。
現代は、まさにAV天国とも言える状態です。

性的刺激を求める若者達が、この現状下でAVを見ないことは、難しいと言わざるを得ません。

ただ、そのような中でも、対策を講じる方法はあるにはあるのでご紹介します。

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AVを見る前にマスターベーションをする

バナナ

AVから逃げられないのであれば、AVを見る前に、想像だけでマスターベーションをしてみてはいかがでしょうか。

最初は、これまでに見たAVを思い出しながらマスターベーションをしても良いでしょう。
オーガズム(射精)に達した後は、AVを見ようという気持ちが薄れるはずです。

最初の内は、どうしても想像だけで射精に至らなければ、そのときはAVの力を借りてもよいかもしれません。
想像だけのマスターベーション慣れてきたら、今度は、パートナーとのセックスを想像してマスターベーションをしていきましょう。

マスターベーションの回数を減らす

カウンター

AVを見ながらのマスターベーションを回避できなければ、マスターベーションの回数を減らしてみてください。
そもそも、マスターベーションをしなくなれば、AVを見る必要もありません。

そして、マスターベーションを減らせば、セックス欲が高まり、パートナーの体を強く求めるようになるはずです。
AV見過ぎEDの方は、AVでのマスターベーションでは勃起するので、その勃起を実際のノーマル・セックスに移行させればよいのです。

まとめ~AVの世界は創作的~

AVの制作者たちは、視聴者から性的興奮を引き出すための演出を過剰に行っています。
強姦演出や少女わいせつ演出、異物挿入など倫理観に反した性的描写をいとわないのはそのためです。
格闘技のような激しい性行為やSM演出、近親相姦演出、盗撮演出なども創作的な性描写です。

しかし、映像には、「現実世界もそのような世界が広がっている」と誤認させる力があります。
そのため、AVの創作的な世界を見過ぎると、それが正常だと感じてしまうようになるのです。

倫理観が麻痺してしまうと「自分もAVのような性生活を送りたい」などと考えてしまいます。
結果として、ノーマル・セックスなどに興味が持てなくなります。

アダルトなものに興味を持つことは異常ではありませんが、「AVの世界は創作的だ」という認識は常に持っておきましょう。

スタッフより

スタッフ

クリニックコラムをお読みいただきありがとうございます!
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