シアリスが効かない原因は？性行為の満足度を高める対策10選も紹介【医師監修】

シアリスは日本国内で人気が高いED治療薬の一つですが、一部の方からは効かないという声も聞かれます。

期待する効果が得られない場合は、原因を正確に把握して適切な対策を取ることが大切です。

今回は、シアリスが効かない主な原因や性行為の満足度を高める対策10選を紹介します。

シアリス錠5mg・10mg・20mgの効果の目安も解説するので、適切な服用量を検討する際の参考にしてください。

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シアリスが効かない主な原因

シアリスが効かない方によく見られる主な原因は、以下の通りです。

シアリスが効かない主な原因

• 1日に2回以上服用している
• 高カロリー食の後に服用している
• 服用に対して不安を感じている
• 多量のお酒と一緒に飲んでいる
• 通販サイトから購入している
• 性的刺激が足りない
• 服用量が適していない
• 体質的に合っていない
• 根本的にEDが悪化している

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自身に当てはまっている可能性がないか確認しながら読み進めてください。

1日に2回以上服用している

1日に複数回のシアリスを飲んでいる場合は、かえって効かない原因になっている可能性があります。

用量や個人差によって異なりますが、シアリスの持続時間は約24時間〜36時間です。

少なくとも1日以上は血中にシアリスの成分が巡っているため、1日に2回以上飲むと過剰摂取になってしまいます。

想定よりも高濃度のシアリスが血中に取り込まれることで強い副作用の原因となり、本来期待する勃起力改善効果が得にくくなるのです。

高カロリー食の後に服用している

高カロリー食の後にシアリスを服用すると、効果が薄れる可能性があります。

特に高脂肪食とシアリスを併用する際には、性行為の3時間前のように早めに服用してください。
高脂肪食の後に服用すると、吸収は送れたがシアリスの最高血中濃度は空腹時よりも高くなったという治験結果もあります。

一般的にシアリスはほかのED治療薬よりも、食事の影響を受けにくいといわれています。
しかし、まったく影響を受けないわけではありません。
目安としては、800kcal以上の食事を取った後にシアリスを飲むと、本来の効果が得られなくなる恐れがあります。

以下に、一般的な食事とカロリーの目安をまとめました。

※2024年2月1日時点での調査結果

満腹まで食べないようにしたり、こってりとした食事を控えたりするよう心掛けましょう。

服用に対して不安を感じている

シアリスの服用に対する不安があると、それに応じて効果も薄れる傾向にあります。

わかりやすい例として、有効成分が含まれない偽の錠剤を飲んだにも関わらず作用を示すプラシーボ効果（プラセボ効果）が挙げられます。

つまり、「本当に効果が出るのだろうか…」と不信感を抱きながらシアリスを飲んだ場合、本当に効果が出なくなってしまう可能性があるのです。

多量のお酒と一緒に飲んでいる

多量のお酒と一緒にシアリスを飲むと、効かない可能性が高まります。

シアリスをはじめとしたED治療薬は、血管を広げることで全身の血液の流れを改善する作用があります。

ED治療薬と多量のお酒を併用してしまうと、アルコールが全身を巡りやすくなり、普段よりも酔いが回ってしまうのです。
場合によっては泥酔状態となってしまい、脳の機能の低下とともに勃起機能も低下します。

シアリスはほかのED治療薬よりも、有効成分が血中に残留する時間が長いです。
お酒と一緒のタイミングで飲まなかったとしても、シアリスが体内に残り続けている間はお酒が回りやすいと理解しましょう。

通販サイトから購入している

通販サイトから購入したシアリスは、偽造品のリスクがあります。

偽造品には、本来の有効成分が含まれていない可能性があるでしょう。
また、最悪の場合、身体に悪影響を及ぼす成分が偽造品に含まれている恐れもあります。

個人で購入したシアリスを服用すると、健康被害を生じるリスクが高まるため注意が必要です。

性的刺激が足りない

性的刺激が足りない場合は、シアリス本来の効果を発揮しにくくなります。

そもそも、ED治療薬に性的興奮を高める効果はありません。
あくまで性的刺激を受けた際に勃起しやすくするのが、ED治療薬の役割です。

性行為時に十分な性的刺激を感じていない場合は、どれだけシアリスを飲んでも効果を実感しにくいでしょう。

服用量が適していない

服用量が適切でない場合も、シアリスが効かないと感じる原因となります。

シアリスには5mg・10mg・20mgが存在し、用量が多いほど服用後の血中濃度も高くなる傾向です。
ただし、血中濃度が高くなると強い副作用が現れ、かえって勃起力改善効果を実感しにくくなるケースもあります。

効果や副作用の出方には個人差があるため、シアリスの服用量は多すぎても少なすぎても効きにくくなると理解しておいてください。

体質的に合っていない

シアリスが体質的に合っていないことも、効かない理由の一つとして考えられます。

医薬品との相性は飲んでみないとわからないことが多いため、最初は少ない用量の服用からスタートするケースが多いです。

服用量を増やしても効果が感じられなかったり、副作用が強く出たりする場合は、シアリスとの相性が悪い可能性があります。

根本的にEDが悪化している

根本的にEDが悪化している場合、シアリスを飲んでも効かない場合があります。
EDは原因別に、以下の4つに分けられます。

• 器質性ED
• 心因性ED
• 薬剤性ED
• 混合性ED

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自身がどのEDに近いかを把握しておくと、適切な対策を取りやすくなるでしょう。
それぞれのEDについて、以下で詳しく説明します。

器質性ED

器質性EDとは、身体機能の低下によって引き起こされるEDを指します。

生活習慣病や加齢によって血管や神経が衰えると、陰茎海綿体への血流が弱まり、勃起が生じにくくなるのです。

器質性EDは、40代〜50代以上の方に多いといわれています。

心因性ED

心因性EDとは、精神的なストレスによって生じるEDのことで、20代〜30代といった若年層にも多く見られます。

特に性行為時の不安や緊張があると、「うまくいかなかったらどうしよう…」といったストレスが生じ、EDのトリガーとなります。

失敗経験がトラウマになれば、心因性EDはますます悪化してしまうでしょう。

また、日頃の仕事におけるプレッシャーや、人間関係のストレスの蓄積による勃起力の低下も心因性EDに該当します。

薬剤性ED

薬剤性EDとは、特定の医薬品の副作用が原因で生じるEDのことです。

例えば、以下の医薬品は薬剤性EDを引き起こすリスクがあります。

薬剤性EDの原因となりうる医薬品の例

• 降圧剤
• 精神神経薬
• 注意欠陥・多動性障害治療薬（ADHD治療薬）
• 抗アンドロゲン薬（抗男性ホルモン薬）
• 脂質異常症治療薬（HMG-CoA還元酵素阻害薬）
• 抗痙縮薬

上記のいずれかとシアリスの併用をしている方は、薬剤性EDが原因でシアリスが効かない可能性があります。

混合性ED

混合性EDとは、器質性ED・心因性ED・薬剤性EDの2つ以上が複合しているEDを指します。
多くの場合、EDの原因は一つに決まりません。

例えば、身体機能の低下により器質性EDが発症し、性行為の失敗経験が重なることで心因性EDが併発するケースがあります。

また、精神疾患を抱えている心因性EDの方が、抗うつ剤の併用によって薬剤性EDを併発することも考えられます。

考えられる原因を一つひとつ取り除いていくのが、ED治療の基本的な考え方です。

シアリスが効かない！効果を得るための対策10選

ここまでシアリスが効かない場合に考えられる主な原因を紹介しました。

以下では、シアリスの効果を得るためにできる対策10選を紹介します。

シアリスの効果を得るための対策10選

1. 服用の間隔を24時間以上空ける
2. 性行為の1時間～3時間前に服用する
3. 相性の悪い食べ物を避ける
4. 食後2時間以内は服用しない
5. 服用後約1時間は食事を取らない
6. 服用時は飲酒を控える
7. 何回か服用を試す
8. 服用量を増やす
9. ED治療薬を変更する
10. EDの根本原因を見直す

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現時点で実践できていない項目を中心に、読み進めてみてください。

①服用の間隔を24時間以上空ける

シアリスを服用する際は、最後に服用したタイミングから24時間以上の間隔を空けるようにしましょう。

シアリスは、服用してから約24時間〜36時間血中を巡り、効果が持続するという特徴があります。
つまり、24時間以内に再度シアリスを飲んだ場合は、過剰摂取となりかねません。

最後に服用した時刻を覚えておくか、メモしておくよう心掛けましょう。

②性行為の1時間～3時間前に服用する

性行為の約1時間～3時間前にシアリスを服用するのも、効果を実感するために重要なポイントの一つです。

シアリスは服用してから約1時間～3時間で効果が現れ、血中濃度がピークに達するのは約3時間です。

そのため、性行為のタイミングが想定できる場合は、約1時間～3時間前の服用を狙ってみてください。

ただし、シアリスは効果の持続時間が長いため、服用してから3時間を少し過ぎてしまっても問題にはなりにくいでしょう。

③相性の悪い食べ物を避ける

シアリスの効果を実感しやすくするためには、相性の悪い食べ物を避けることが大切です。

シアリスの有効成分が血中に取り込まれにくくなったり、副作用のリスクを高めたりする可能性があるためです。

特に以下の食事は、シアリスをはじめとED治療薬との相性が悪いことが知られています。

シアリスと相性の悪い食べ物の例

• 食物繊維の多い食べ物
• グレープフルーツ（フラノクマリン類）

グレープフルーツは、シアリスをはじめとしたED治療薬と相性が悪く、副作用を生じやすいです。
以下の記事は、ED治療薬のバイアグラとグレープフルーツの関係を解説していますが、シアリスについても触れているので参考にしてください。

④食後2時間以内は服用しない

食後2時間以内は、できるだけシアリスの服用を避けてください。

食べ物に含まれる脂質成分などが腸に膜を張り、シアリスの吸収を妨げてしまうためです。

特に消化が悪い食べ物の場合は、約4時間〜5時間も胃に残り続けることもあります。

シアリスを飲むタイミングの理想は、空腹時です。

幸いにもシアリスは持続時間が長いため、飲むタイミングに関してそれほど神経質になる必要はありません。

できれば空腹時を狙ってシアリスを服用することで血中に十分取り込み、性行為に備えましょう。

⑤服用後約1時間は食事を取らない

シアリスの服用後約1時間は食事を取らないよう心掛けることで、シアリスの効果を実感しやすくなる可能性があります。

シアリスは、服用してから約1時間で効果が現れます。
つまり、血中に十分取り込まれるまでに約1時間かかるということです。

シアリスが腸から吸収されている間に食事を取ってしまうと、食べ物の成分がシアリスの吸収の邪魔をする恐れがあります。

こうした理由から、シアリスを服用した後は1時間以上空けてから食事を取りましょう。

⑥服用時は飲酒を控える

シアリスが体内に残っている間は、できるだけお酒を控えましょう。

服用してから約24時間〜36時間は、一定濃度のシアリスが血中を巡っています。
その間にアルコールを摂取してしまうと、お酒が回って泥酔しやすくなります。

ほかのED治療薬よりも持続時間が長い分、シアリスを飲んだことをつい忘れてお酒を飲みすぎないよう注意が必要です。

⑦何回か服用を試す

何回か服用を試すことで、ED治療に対する抵抗感が和らぎ、不安が軽減していくでしょう。

不安が少なくなればED治療へのストレスが減り、自然と効果を実感しやすくなります。

特にシアリスの服用をスタートしてから日が浅い方は、慣れの期間が必要だと認識しておいてください。

⑧服用量を増やす

シアリスの服用量を増やすことで、効果を実感できるケースもあります。

シアリスは用量別に、5mg・10mg・20mgという3つのラインナップが用意されています。
用量が多いほど、有効成分の血中濃度が高まるため、効き目を感じやすくなるでしょう。

ただし、強い副作用が発生した場合は、かえって性的興奮を感じにくくなります。
医師に相談のうえ、適切な範囲の中で服用量を増やすことを検討しましょう。

⑨ED治療薬を変更する

シアリスが効かない場合、ED治療薬を変更するのも手です。

シアリスは、バイアグラやレビトラといったほかのED治療薬と比べて、化学構造が大きく異なります。
そのため、効果や副作用の程度、体質的な相性も異なる可能性が高いです。

シアリスで効果が実感できなかった場合に、バイアグラやレビトラを試して見る価値は十分にあるといえるでしょう。

⑩EDの根本原因を見直す

重度のEDに陥っている場合、ED治療薬のみでは症状が改善しないケースもあります。

ED治療薬の服用と合わせて、以下のようにEDの根本原因へのアプローチが必要です。

ED治療薬はあくまでも、勃起をサポートする方法の一つに過ぎません。
深刻なEDの場合は、上記のような日々の取り組みも重要だと理解しておきましょう。

シアリスが効かないときに見直すべき適切な服用量の目安

シアリスが効かないときは、服用量を変更することも視野に入れましょう。
以下では、シアリスの適切な服用量の目安を解説します。

シアリスの適切な服用量の目安

1. シアリス錠5mg
2. シアリス錠10mg・シアリスジェネリック錠10mg
3. シアリス錠20mg・シアリスジェネリック錠20mg

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シアリスの服用量の変更に関して、担当医と話をする際の参考にしてください。

シアリス錠5mg

日本新薬株式会社が国内で実施した調査によると、72.1％（※1）の方がシアリス錠5mgで効果を実感しています。

シアリスの中で少ない用量であっても、7割以上の方が成功しているという結果です。

シアリスを初めて服用する方は、5mgからスタートしてみるとよいでしょう。

※1 参考：シアリスの医薬品インタビューフォーム | 日本新薬株式会社

シアリス錠10mg・シアリスジェネリック錠10mg

日本新薬株式会社の調査によると、シアリス錠10mgで81.1％（※1）の方が効果を実感しています。

シアリス錠5mgで効果が感じられず、副作用も特に問題なかった場合は、10mgを検討してみてもよいでしょう。

また、10mgの場合は「タダラフィル」というジェネリック医薬品も用意されています。

先発医薬品もジェネリック医薬品も有効成分の種類や含有量は同じなので、どちらを選んでも問題ありません。

シアリス錠20mg・シアリスジェネリック錠20mg

日本新薬株式会社の調査によると、シアリス錠20mgでは82.1％（※1）の方が効果を実感しています。

割合の数値としては、シアリス錠10mgとおおむね同等で、8割以上の方に効果が期待できます。

しかし、有効成分の量が多くなるとその分、副作用のリスクも高まることは覚えておいてください。

シアリスの場合、「ほてり」や「頭痛」などの副作用が生じやすいです。
副作用が起きると、かえってシアリスの効果を実感しにくくなります。

シアリス錠10mgで効果が実感できなかった場合に、20mgを試してもよいか担当医に相談してみてください。

まとめ〜シアリスが効かないときは服用量やED治療薬の種類を見直そう〜

シアリスの作用時間は約24時間〜36時間と長い分、服用方法にも注意が必要です。

特に飲むタイミングを誤ると、本来のシアリスの効果が発揮されにくくなります。

今回お伝えした対策を実践し、それでも効かないときは服用量やED治療薬の種類を見直してみてください。

ただし、治療方法の変更にあたって自己判断は厳禁です。

シアリスが効かないときは、気軽に専門の医師に相談してみてください。